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警部補にけがはなく、液体は無色透明でガソリンの臭いはしなかったという。
「大至急撤去しろや、さもなくばガソリン携行缶持って館にお邪魔するので」とファクスで送り、業務を妨害した疑いがある。
「ヘルメットをかぶった男3人が床に何かを塗っている」と110番通報が。駆けつけた警官が事情を聴くため男3人とともにエレベーターに乗ったところ、1人が液体をかけたという。
表現の自由について考えようとした企画自体が「表現」できなくなった。どうしてこんなことに? 憲法学者の曽我部真裕・京都大大学院教授に話を聞いた。
展示室前には声明文が貼られており、「ある作品の好き嫌いにかかわらず、作品はいかなる種類の権力、弾圧政治、もしくは脅迫によっても検閲されてはなりません」などと記されている。
さらに、「どういうプロセスで展示がああなったのか、市民に公開しなければならない」と述べ、展示物が選ばれた過程を調べるよう、市幹部に指示したことを明らかにした。
ネットでの呼びかけもあり、全国各地から集まった約30人が企画展会場の玄関付近で抗議の声をあげた。
「あいちトリエンナーレ」で抗議殺到の末、中止になった『表現の不自由展』。どんな作品が展示されていたのでしょうか。
「言論や表現の自由の擁護」を理念として活動する日本ペンクラブは、「行政の要人によるこうした発言は政治的圧力そのものであり、『検閲』にもつながるもの」と声明で展示中止を助長する発言を批判した。
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展の一つ「表現の不自由展・その後」に抗議が殺到し、3日目で中止になる事態に。アート界の専門家はどう見たのか。