中国IT最大手の中国最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)を創業した馬雲(ジャック・マー)会長が9月10日、ビジネスの一線から退く意向を表明する。ニューヨーク・タイムズなどが7日(日本時間8日)報道した。
会長職を辞めるとみられ、中国IT業界の「巨人」の舵取りは今後、次世代の経営者らに委ねられることになる。
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ブルームバーグによると、馬氏は今後、教育分野を支援するため、自らの名前を冠した財団を設立し、慈善事業に乗り出すという。元々英語教師だった馬氏の長年の夢だったとみられる。
実際、馬氏は最高経営責任者(CEO)を2013年に退くなど、グループの権力「移譲」を段階的に進めてきたことがうかがえる。
「いつの日か、それも近いうちに、教育の世界に戻るつもりだ。アリババのCEOでいるより、私にはずっとうまくできると思う」「こうしたこと全てを10年間にわたり準備してきた」。馬氏はブルームバーグの取材にそう語った。
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馬氏は中国の大学統一試験に2度失敗した経験があり、「良い学生と思われていなかった私だが向上することができた。われわれは常に学び続ける。私はこのことに最も多くの時間を注いでいきたい」という。
一方、ニューヨーク・タイムズによると、馬氏はアリババの取締役会には残るとし、今後も経営幹部らの相談には乗る方針。後任は現CEOのダニエル・チャン氏が有力だという。