女性は毎日ジェンダー差別に直面している。
今は21世紀であるにも関わらず、同じ仕事をしていても、女性の賃金は男性より少ない。雇用のチャンスも平等ではない。それに、社会からルールを押し付けられる(ブルキニ着用禁止の問題を覚えているだろうか)。Sonyが、主役女優に主役男優よりギャラをたくさん払うと発表して話題になったが、それだけでは格差は縮まらない。
ジェンダー差別は、市場にも存在する。
カナダ・トロントを拠点にしているデータ分析会社「ParseHub」の調査によると、カナダでは、似たようなサービスや製品に対して女性は男性より平均43%多く支払っている。
それは、こういう意味だ。女性向けに作られた製品(シェービングクリーム、カミソリ、デオドラント化粧品、シャンプーなど)は、男性向けの商品に比べ値段が高い。これはピンクタックスと呼ばれ、その金額は1年に2千ドル(約1万円)にもなるという。
同じブランドのカミソリ。左の男性用は5.49ドル(約570円)、右の女性用は6.39ドル(約660円)
女性のエンパワーメントのためのニュースサイト「ガールトークHQ」は、この女性にとって不利なピンクタックスをなくす活動を、カナダで行っている。
ピンクタックスは目に見えにくい。もっとわかりやすくするため、ガールトークHQはあるコーヒーショップで、女性客に売るコーヒーの値段を高く設定して、来店した人たちのリアクションを撮影した。
女性客に売るコーヒーの値段を高くしてみた(英語)
「男女で値段が違います」と言われて戸惑う人たち。「それって差別じゃない?」「こんなの良くない」「なんてバカバカしい」「こんなの買いたくない」「もうこの店にはこない」と言っている。
ガールトークHQは、動画で多くの人にピンクタックスを知ってもらい、このわかりにくい不平等を失くそうとしている。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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