解散・総選挙をめぐって

総選挙に出馬してほしいという声があるのは事実で、それを含めて最終的な判断をしなければならなくなっている、ということだ。
時事通信社

どうやら解散・総選挙は本当らしい。

まさかと思っていた解散・総選挙がにわかに現実のものと感じられたのは11月11日、先週の火曜日だった。

その日は、九州知事会メンバーと九州の経済界の人たちで構成する九州地域戦略会議が長崎で行われていた。

前日(月曜日)のお昼から長崎入りしていろんな会議をしていたのだが、その月曜日のお昼の段階では、僕の理解では「解散なんて声もあるらしいですね、ははは」程度の感じだった。

それが、翌火曜日の午前中から何だか雲行きが変わってきた。九州地域戦略会議のメンバーのところに会議中なのに電話がかかりはじめ、(もちろん会議中だから取られないが、)休憩になるとあわてて電話をする人の数が増えた。僕のところにもある人から電話がかかってきて、「どうやら解散らしいよ」と伝えてくれた。この日のお昼を食べるころには、すっかり解散が既定路線のような雰囲気にすらなっていた。この間、24時間。

解散風という風は、突風みたいにいきなり吹くのだった。

この時期、というのは僕にとって、もともと大きな意味を持つタイミングだった。僕は統一地方選挙で知事に当選した。つまり4月に行われた選挙だったということだ。今年で3期12年目。3期目の最終年となる。来年の春が改選期なのだ。果たして、来春の知事選に僕が4選をめざすのかどうか、その点について、「11月にも明らかにしたい」と会見などで語ってきた。

そこに降ってきた、この解散の動き。総選挙に出馬してほしいという声があるのは事実で、それを含めて最終的な判断をしなければならなくなっている、ということだ。

いろいろ考えていることもあり、まだ最終的な判断はしていないので、ここ数日、たくさんの記者の人たちが朝から公舎の前に待っておられ、「ご決断されましたか?」というようなことを尋ねられている。現時点では決めていないので「決めておりません」としか答えようがなく、待っていただいている方々には朝早くから申し訳ないと思うが、決めたときには申し上げたいと思う。

新聞やテレビなどではいろいろ報じられているが、僕自身が決めたものはまだない。もうしばらく待っていただきたい。

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