C・ロナウドやネイマールなど、世界のスター・サッカー選手がエボラ出血熱との闘いに協力

エボラ・ウィルスの影響を受けているコミュニティを対象に予防措置推進を図るため、ヨーロッパの名門クラブに所属する選手たちが「エボラと戦うイレブン」として集結します。

レアル・マドリードのクリスチアーノ・ロナウド、バルセロナのネイマール、チェルシーのディディエ・ドログバ、バイエルン・ミュンヘンのフィリップ・ラームなど、サッカー界の世界のトップ選手が、国際保健の専門家と協力して、エボラ出血熱との闘いの一環として世界の関心を高めていくキャンペーンが始まりました。

エボラ・ウィルスの影響を受けているコミュニティを対象に予防措置推進を図るため、ヨーロッパの名門クラブに所属する選手たちが「エボラと戦うイレブン」として集結します。

「力を合わせれば、エボラは撲滅できる」というスローガンの下(ハッシュタグは「#wecanbeatebola」)、アフリカの医師や保健専門家のほか、世界銀行グループ、世界保健機関(WHO)など西アフリカでの集団感染封じ込めに取り組む各種機関と協力して、保健に関する11のシンプルなメッセージを選び、選手たちが世界に広めていくというのがこの新キャンペーンの内容です。

メッセージはそれぞれ、アニメ、ラジオ番組、バナー、選手のポスターや写真を使って発信されます。

「エボラとの闘いのために世界のトップ・サッカー選手が力を合わせるのを目にするのは感動的だ。保健に関する重要なメッセージを、セレブたちの力を借りてエボラ流行国の子供、家族、コミュニティに広めることにより、文字通り命を救うことができるのです。」と、世界銀行グループのジム・ヨン・キム総裁は述べています。

世界銀行グループは、今回のエボラ危機により最も深刻な打撃を受けた国々に対して、これまで10億ドル近くの支援の動員を決めています。この金額には、緊急支援だけでなく、海外からの医療従事者の緊急派遣のための5億ドル以上が含まれています。また、これとは別に、世界銀行グループの機関で途上国の民間セクター支援を行う国際金融公社(IFC)からの4億5,000万ドルが、ギニア、リベリア、シエラレオネにおける貿易、投資、雇用を可能にするために役立てられるます。

WHOによると、2014年11月9日の時点で、エボラ・ウィルス病(EVD)と確認された、感染の可能性が高い、感染が疑われるケースを合わせると、6カ国で1万4,098件に上ると報告されています。これまでに5,160人が死亡しており、死亡者はギニア、リベリア、シエラレオネに集中しています。

今回のキャンペーンに参加したネイマールは、「エボラ集団感染の影響を受けている人々に正確な情報を届けることがとても重要です。この積極的なキャンペーンにより、エボラ・ウィルスに対する人々の理解が深まり、感染拡大の危険性を減らすことができれば、と思います。最も深刻な影響を受けている地域の人たちを助けるため、皆でこのキャンペーンを進めて行きましょう。力を合わせれば、エボラは撲滅できます。」というメッセージを発表しています。

【各選手の動画メッセージ】

野生動物やこうもりに触らないようにしよう

ガレス・ベイル

いつも安全な性交渉を

ジェローム・ボアテング

体調に異変があったら連絡を

ディディエ・ドログバ

すぐに医療機関の診察を受けよう

ジョージ・デイヴィス

手を洗って消毒しよう

フィリップ・ラーム

肉はきちんと調理しよう

ミケル・ジョン・オビ

エボラの症状を知ろう

ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール

防護服をきちんと着用しよう

ジェラール・ピケ

患者の体に触らないように

クリスティアーノ・ロナウド

亡くなった人に触れないこと

ラファエル・ヴァラーヌ

すぐに医療機関の診察を受けよう

シャビ

安全な埋葬のために助けを求めよう

ジョゼップ・グアルディオラ

世界銀行東京事務所ウェブサイト

TwitterID:@WorldBankTokyo

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