不安やドキドキが止まらないとき 原因と対策

同じ出来事に対して、なぜ感じ方に差ができるのでしょうか?

10月になって、年度の下期に新しい環境に変わっていく人も多いと思います。

周囲の人たちと、うまくやっていけるかな?と不安になったり、

人前に出て、発表しなければならないことがあり、

失敗したらどうしようと考えてしまうと、緊張してドキドキが止まらないなど、

自分では制御できない不安感や緊張感に悩んでいる人もいらっしゃると思います。

同じ状況なのに、不安感や緊張感をまったく感じないという人もいますね。

新しい環境になったら素敵な出会いがあるだろうなぁと、

楽しみに考えられたり、

人前で発表することになっても、これは自分をアピールできるチャンスだ!

注目を集められるような発表をしよう!と嬉しく思えたり。

同じ出来事に対して、なぜ、このように感じ方に差ができるのでしょうか?

不安感や緊張感が起こる前の思考が原因

上記の例えの文章を読み比べて気付いた方もいると思いますが、

これから起こる出来事をネガティブに捉えるか、

ポジティブに捉えるかの違いだけなんです。

不安感と緊張感を感じてしまう場合、

新しい環境に自分が入っていったときに、みんなとうまくやっていけないんじゃないか?

誰とも話せなかったら寂しくて悲しいだろうな。と考えてしまったり、

人前で発表しなければならない状況になったときに、うまく声が出なかったらどうしよう。

発表したことを、その場で批判されたら怖いな。などと考えてしまい、

思考はさらにネガティブになり、マイナスなイメージばかりを繰り返してしまって、

不安感や緊張感を増幅してしまうんですね。

ポジティブに捉えられる人は、新しい環境になった先の楽しいイメージを膨らませることが

できるため、不安感や緊張感を感じる必要がないんです。

人前で発表することになっても、うまくできるイメージが湧いてきて、

発表することが、楽しみにすら感じる人もいるでしょう。

さらに、ポジティブに捉えられる人は、もし、失敗してしまっても、

「失敗しちゃいましたかね?」

など周囲の状況を読んで、笑って対応もできてしまったり、

「これがいまの自分の意見です!」

と断言できる強さも備えている場合が多いので、

失敗して落ち込むことも少ないんです。

大事なのは自分を知っていること

起こる出来事をポジティブに捉えていくためには、まず自分を知ることなんです。

未経験といっても、これまでにも人との出会いはあったでしょうし、

学校の授業で作文を、みんなの前で読んだり、同じような経験は過去にしているはずです。

「あのとき自分から挨拶できていたら、友達になれただろうなぁ。」とか、

「あの作文を読むのは、すっごい緊張したけど、最後まで読めたんだよな。」など、

過去に似たような経験をしたときのことを思い出してみてください。

うまくできた経験を思い出せるなら、今回も、あの時の感じでやってみよう!と

明るくイメージを膨らませていけばいいでしょうし、

うまくできなかったことを思い出したなら、反省すべき点を明確にして、

イメージの中で、うまくできた自分を思い描いてみてください。

うまくできたイメージが出来れば、思考はポジティブに変わっていくようになります。

ポジティブなイメージが出来るようになったら、

これから起こる出来事も改めてポジティブにイメージし直してみてください。

自分の安心できる空間で、新しい環境の中で自分が挨拶しているイメージをして、

実際に声に出して挨拶をしてみたり、

人前で発表するイメージをして、実際に声に出して発表してみたりすると、

さらに、明確な目標がはっきりしてくると思います。

実は、不安感や緊張感が、まったくない人なんていないんですよ。

やる気と期待が上回っているため、不安やドキドキが抑えられているだけなんです。

心地よい緊張感があったほうが、真っ直ぐな気持ちで集中できるものです。

ポジティブにイメージする習慣を作ってみてください。

(2016年04月14日「ボトルボイス」より転載)

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