バカ利口と、利口バカの違いって、みなさん、わかりますか?
バカ利口というのは、本当はバカなのに、利口ぶっている人のことを言います。
利口バカは反対に、本当は利口なのに、バカぶっている人のことを言います。
もう少し、わかりやすく例えると、知りもしないのに知ったかぶりをする人を「バカ利口」
知っているけど、知らないフリをして、相手を立てて、話しを聴こうとする人を「利口バカ」としましょう。
みなさんだったら、どちらが話しやすいですか?
知ったかぶりをされてしまったら、話しを進めにくいこともあるし、本当は知らないんじゃない?
と言ってしまうとプライドを傷つけてしまうかもしれない。
なんとも話しにくいと思いませんか?
なんとか話の主導権を握ろうとする負けず嫌いともいえるのが「バカ利口」です。
知らないフリをして、聴いてくれる。
あとから知ってたと言われて、意地悪だなぁと思ったとしても、自分の話しを聴こうとしてくれたことは悪い気はしないと思います。
それに、知っていたことでも、自分と他の人では受け取り方が違うかもしれないから、聴いてみたい。
という好奇心を持って、人の話しを聴くことを楽しめるのが、「利口バカ」です。
「利口バカ」と話した方が、楽しいし、何か新しい発見もできそうですよね。
利口とバカの組み合わせですから、「利口利口」と「バカバカ」の組み合わせもありますね。
「利口利口」は、知っていて、知っていることを主張したい人です。
言っていることは間違っていませんし、問題はないですが、知らないひとの気持ちを理解する思いやりに欠けていることが多くなってしまいます。
「バカバカ」は、知らないことは知らない。
知らない自分を認めているので、知っている人を頼りたい。
教えてもらいたい。という気持ちを持っています。素直で好奇心旺盛とも言えますね。
バカ=悪いと感じてしまいがち
「利口バカ」「バカ利口」「利口利口」「バカバカ」と順に、どんなタイプになるかを説明してみました。
いかがですが?
「バカ」=「悪い」という印象が強いと思いますが、こうして「利口」と組み合わせてみると、「バカ」のほうが話しはしやすい。可愛い面もあると思いませんか?
反対に「利口」に越したことは無いと思いがちかもしれませんが、プライドが高く、相手と自分を常に比べて、主導権を争うことに重点を置いている面倒な感じがしませんか?
利口とバカの組み合わせで話しやすい順番は?
では、この四つの組み合わせで話しやすい順番を考えてみましょう。
最も話しにくいのは、本当は知らないのに、知ったかぶりをする「利口バカ」だと思われます。
次に面倒なのは、知っていることは知っていると主張してくる「利口利口」だと思われます。
知らないことは知らない。知らない自分を認めていて、聞く耳を持っている「バカバカ」でしょう。
一番話しやすいのは、知らないフリをして、自分の意見を聴いてくれる「バカ利口」ですよね。
意外にも、利口よりもバカのほうが、話しやすいということが分かってきましたね。
話しやすいということは受け入れられやすいとも言えます。
受け入れられやすいということは結果的に、たくさんの人を引き付ける人望があるということに、なってきますよね。
そうなんです! バカな人のほうが人望があるということなんです!
私たちは、幼少の頃から、勉強ができなければ「バカ」とののしられてきました。
「バカ」と言われたくない!
「バカ」と思われたくない!
と、「バカ」に対して強い嫌悪感を持ってしまっています。
「バカ」と思われないように、一生懸命勉強して、周囲の人たちが「へー」って感心してくれるような雑学まで誰よりも多く身に付けようと努力している人、少なくないと思います。
一方、知らないものは知っている人に聞いた方が早い。
知っている人と一緒に行動すれば、効率よく経験が出来る。
という要領のいい人もいますね。
誰よりも知っているなんて不可能
誰と、どんな話題になっても、自分が一番知っている状態になるなんて不可能ですよね。
人それぞれ、得意なジャンルとそうでないものがあります。
知らないことを無理に勉強して虚勢を張るよりも、知らない自分を認めて、知っている人に教えてもらえるようにしていくほうが、人間関係はスムーズに進んでいくと思います。
「バカ」=「悪い」という羞恥心は捨てて、「バカ」である自分を認めて、知っている人と、たくさん付き合って、教えてもらいながら、いつかは、利口バカを目指したいですね。
(2016年06月18日「ボトルボイス」より転載)