強い台風6号が沖縄に接近中。沖縄・奄美は大荒れの天気に。台風は本州の南岸を北東に進む見込みですが、予報円から遠く離れた地域でも激しい現象が起こりそう。台風から近くても遠くても、十分な注意が必要です。
要注意!その1 大雨・暴風・高波
沖縄や九州ではすでに雨・風ともに強まり、激しい雨が降っている所もあります。この後、沖縄は昼前まで、奄美は昼過ぎまで荒れた天気となりそう。九州や四国は夕方まで雨となり、滝のような降り方をする所もある見込みです。
そのほか、近畿や東海は昼前後から、関東~北海道は夕方ごろから次第に雨が降るでしょう。太平洋側を中心に土砂降りになる所も。今回は比較的コンパクトな台風のため、近づくと急に雨や風が強まるおそれがあります。いま雨の降っていない所でも、大きくて丈夫な傘を持ってお出かけください。
また、台風が近づく沖縄・奄美・東海の沿岸部や伊豆地方は、暴風や高波に警戒が必要。特に沖縄は、走行中のトラックが横転するほどの強い風が吹きそう。風に伴って、海上は大しけになる所も。海には近づかないようにしてください。
要注意!その2 落雷や竜巻などの激しい現象
下に載せたのは、今夜9時の予想天気図。日本海に前線を伴った低気圧が近づいてくることがわかります。こうした前線に、台風周辺からの暖かく湿った空気が流れ込むと、大気の状態が不安定に。局地的に激しい雨が降ったり、雷が鳴ったり、竜巻などの激しい突風が吹いたりする恐れがあります。このような現象は、台風から遠く離れた地域でも起こります。
予想進路図を見て「うちの地域は台風から遠いから大丈夫」と考えるのはキケンです。急に冷たい風が吹いたり、黒い雲が近づいて来たりしたら、激しい現象が起こるサイン。すぐに安全な屋内に避難できるよう、空模様の変化に注意してお過ごしください。
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気象予報士
「どんなときでも、天気予報だけは必ず見る」
NHK岐阜放送局のキャスター時代、
取材に伺った職人さんから聞いた言葉です。
天気次第で、仕事の進め方や作品の出来が変わってしまうとのこと。
以前から「人の役に立つ情報を伝えたい」と考えていた私は、
「これだ!」と思い、気象予報士を目指すことになりました。
その後、NHK名古屋放送局キャスターや
中部支社での解説・予報業務を経て
2015年春より日直予報士の一員に。
読んでくださった皆さんに、
少しでも「役に立った」と思ってもらえる記事を目指します!