きょうは、東北地方は雲が広がりますが、そのほかの所は広く晴天。夕立も山沿いに限られる見込みです。一方、大型で非常に強い台風11号が南海上を北上中。きょうのうちに、早めの備えを。
台風11号の予想進路
大型で非常に強い台風11号 金曜に上陸のおそれ
大型で非常に強い台風11号は、きょう3時現在、日本の南を自転車並みの速さで北に進んでいます。このまま北上を続け、あす木曜の夜には強い勢力を保ったまま、西日本の太平洋側に接近。あさって金曜にかけて、上陸のおそれがあります。
すでに大東島地方や小笠原諸島では風が強まり、海上は大しけに。このあと広い範囲で風が強まり、あすは西日本の太平洋側を中心に猛烈な風が吹く見込み。走行中のトラックが横転するような危険な風です。また、西日本・東日本の太平洋側では、猛烈なしけとなる所もありそうです。
また、台風の接近に伴って広い範囲で大雨が予想されています。特に紀伊半島などは、台風からの湿った空気が流れ込みやすく、台風接近前から雨量がかなり多くなるおそれがあります。
台風の影響が出ると予想される東~西日本は、きょう日中は広く晴れる見込み。きょうのうちに「飛ばされやすいものは室内にしまう」「側溝や排水溝の掃除をして、水はけを良くする」などの備えをしておきましょう。また、土曜日ごろまで雨が続く所もあるため、洗濯物もまとめて片づけてしまうことをオススメします。
厳しい暑さ続く 引き続き熱中症に警戒
台風からの暖かい空気が流れ込み、きょうも気温が上がりそう。北海道はきのうより10度くらい低くヒンヤリしますが、そのほかの所は広く30度以上の見込みです。猛暑日となりそうな地点もあり、熊谷は36度、前橋、大阪、京都、佐賀、熊本は35度の予想。体にこたえる暑さが続きます。「のどが渇いていなくても水分をとる」「室内では冷房を適切に使う」「日傘や帽子を使って、日差しをよける」など、熱中症にならないような心がけが必要。「冷却シートやスカーフ」などを使うこともオススメします。
猛烈な暑さは、いったんきょうまでとなる見込み。無理はせず、ご自分の体力と相談しながら、この暑さを乗り切りましょう!
15日正午の気温の分布(予想)
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気象予報士
「どんなときでも、天気予報だけは必ず見る」
NHK岐阜放送局のキャスター時代、
取材に伺った職人さんから聞いた言葉です。
天気次第で、仕事の進め方や作品の出来が変わってしまうとのこと。
以前から「人の役に立つ情報を伝えたい」と考えていた私は、
「これだ!」と思い、気象予報士を目指すことになりました。
その後、NHK名古屋放送局キャスターや
中部支社での解説・予報業務を経て
2015年春より日直予報士の一員に。
読んでくださった皆さんに、
少しでも「役に立った」と思ってもらえる記事を目指します!