九州から関東まで大雪・大雨の恐れ(木村健一)

7日午後から8日にかけては、中国・四国から関東にかけて太平洋側の平地でも大雪となる所がありそうです。東京都心を含めた関東でも、昨年の1月14日(成人の日)のような大雪になる可能性があります。

7日午後から8日にかけては、

中国・四国から関東にかけて太平洋側の平地でも大雪となる所がありそうです。

東京都心を含めた関東でも、昨年の1月14日(成人の日)のような大雪になる可能性があります。

8日にかけて発達しながら本州の南岸を進む低気圧によって、

九州から関東は内陸部を中心に大雪になる見込みです。

太平洋側でも雪が積もり、大雪になる所もあるでしょう。

また、沿岸部を中心に風が強く吹き、大荒れの天気になる恐れがあります。

それでは、各地の雪の降る時間を詳しく見ていきましょう。

九州は7日明け方まで標高の高い所で雪が降るでしょう。

大分と熊本は多い所で10センチ、福岡と佐賀で5センチの雪が降る見込みです。

平地でも雪の積もる所がありますが、7日から8日の夕方にかけては降るのはほとんどが雨でしょう。

四国は7日昼頃から雨が降り始め、気温の下がる夕方以降に雪へ変わりそうです。

7日午後6時までに降る雪の量(つまり午後3時頃から3時間程度で)は、

山沿いで5~10センチ、平地で1~3センチの見込みです。

雪は8日の朝までで、日中は雨になるでしょう。

中国地方は7日夜から雪が降りだします。

広島など、山陽地方の平地でも8日朝にかけて積雪の恐れがあります。

日中は雪から雨に変わるでしょう。

一方、山沿いや鳥取などの山陰地方は日中にかけて雪の続く所がありそうです。

近畿は7日夜遅くに雪が降り始めるでしょう。

大阪や京都など、8日昼前にかけて断続的に雪が降る見込みです。

平地でも積雪となるでしょう。午後は次第に雨に変わりそうです。

東海は8日に日付が変わる頃から雪が降るでしょう。

昼頃からは雨に変わりそうです。

関東は8日朝から雪が降り始める見込みです。

千葉や茨城の太平洋側沿岸部は雨の所が多いですが、

東京都心は昼頃まで雪が降りそうです。

そのあと9日朝にかけて雨に変わるでしょう。

~関東で大雪の可能性~

右の天気図は昨年1月14日の12時のもの。

この時は今回予想されているのと同じく、

本州の南岸を低気圧が発達しながら進みました。

未明から降り始めた雨は午前10時過ぎに雪に変わり、東京で8センチ、横浜で13センチの積雪となりました。予想外に大雪となったのは、①南岸低気圧が急速に発達したため、低気圧に向かって吹き込む北寄りの風が強まり、関東北部の冷たい空気が南部まで流れ込んだこと。②雪に変わった昼前後に降水が強まり、雪が融ける間もなく一気に降り積もったことが考えられます。南岸低気圧での雪は、低気圧がどのコースを通るか、また、低気圧の発達具合や下層の気温や湿度など、ちょっとした差で雪が雨になったり、雨すら降らなかったり、大雪になったりと、予想が非常に難しいものです。

南岸低気圧の場合、関東では鹿島灘から入る北東風で気温が下がり始めます。そうすると秩父付近に小さな高気圧ができて、北から北西風として関東南部の広い範囲に非常に冷たい空気を運びます。東京都心で雪が降るときは、北西から北風が吹き、北東風では雪にならないとされています。実際、昨年の1月14日、東京都心の雪の降っていた時間の風向きも北北西です。また、一般的に平地で雪が降る目安は上空1500m付近で-6度以下なのですが、この場合はもっと高い温度でも雪が降ります。上空1500m付近では低気圧の接近とともに暖かい空気が入りますが、1000m以下に冷たい空気(まず、北東風が入る)が入ってくるためです。

先述したように、南岸低気圧による雪の予想は非常に難しいものですが、

今回は大雪になる可能性もあります。最新の気象情報をよくご確認ください。

この週末は湿った雪や大雨に注意が必要です。

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木村健一

気象予報士

生まれも育ちも千葉県。生粋の千葉っ子です。

性格はポジティブ&マイペース。

<好きなこと>

①スポーツ観戦:私自身、高校まで野球をやっていたので、

 特に高校野球。夏の甲子園、炎天下での観戦は最高です!

 球児の笑顔や涙... 青春ですねぇ。

 あと、サッカーや駅伝、マラソンなども見ます。

②お散歩:景色の移り変わりを楽しめるのがいいですね。

 また、色彩や音を感じながら歩くのは面白いです。

 桜の薄紅色、新緑の緑、紅葉の赤、

 鳥のさえずり、風で揺れる木の葉など。

③お酒の席:アルコールにめっぽう弱く、2杯目からウーロン茶に。

  でもお酒の席は好きなんです。

どうぞ、宜しくお願い致します。

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