三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」が、今夜、極大を迎えます。月明かりの影響はなく、多ければ1時間に35個の流れ星が見られるかも。夜の天気は、関東から西では広く晴れそう。暖かくして夜空を見上げてみて。
■「しぶんぎ座流星群」とは
「ペルセウス座流星群(8月)」「ふたご座流星群(12月)」とともに、『三大流星群』と呼ばれている「しぶんぎ座流星群」。今年の「しぶんぎ座流星群」の極大(流星群が最も活発に活動すること)は、今夜、1月3日23時頃です。観察に適した時間帯は、4日未明の2~3時間で、月明かりの影響もありません。流れ星の数は年によって違いますが、空の暗い場所なら、1時間に最大で35個程度と予想されています。今年、最初の運試しとして、流れ星をみたいものですね。
■ 流れ星を見る ポイント
①照明が少なく、できるだけ「空が暗い所」を選ぶ。
街灯や家の明かりなどは、流れ星の光を邪魔してしまいます。明るい所だと、空を見上げても、せっかくの流れ星の光を見つけにくくなってしまうので、できるだけ空が暗い所を選んでください。
②できるだけ「空が広く見渡せる所」を選ぶ。
「しぶんぎ座流星群」の放射点(流星群が流れてくる空の1点)は、北東の空ですが、空全体を、より広く見渡している方が、より多くの流れ星を見られる可能性が高くなります。建物などに邪魔されないよう、できるだけ空が広く見渡せる所を選んでください。
③目を暗さに慣らす。
明るい室内から、急に、暗い夜空を見ても、目が暗さに慣れていません。せっかくの流れ星を、ちゃんと見られるよう、目が暗さに慣れるまで、しばらくは外で待つのがおススメです。
■ 気になる 今夜の天気は
そして「しぶんぎ座流星群」を見るには、何よりも天気が重要。今夜の星空指数をみてみますと...
【沖縄、九州~関東】
晴れる所が多く、流れ星を見るには、条件の良い所が多いでしょう。特に、太平洋側ほど、スッキリと晴れるので、夜空を見上げるのに、おススメです。
【北陸、東北、北海道】
雲が広がりやすく、流れ星を見るには、いま一つの所が多いでしょう。雪や雨の降る所もありそうです。ただ、場所によっては、雲の切れ間から星が見られる時間もありそうですので、夜空を見上げてみては、いかがでしょうか。
今夜の気温は、お正月としては高めの所が多くなりますが、全国的に北風が冷たそうです。さらに、目を暗さに慣らすなど、長い時間、外にいると、体が冷えてしまう恐れもあります。「年初めの流星群」を楽しむ方は、風邪をひかないよう、暖かくしてくださいね。
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気象予報士
福島県会津生まれ。
東京での大学生活を経て、テレビ山梨のアナウンサーに。
ニュースや中継、県政番組、音楽番組、グルメコーナーなど、幅広く経験しました。
フリーに転身後、大好きな気象を学び、気象予報士の資格を取得。
『OAに強い気象予報士』として
テレビ山梨「ニュースの星」気象キャスターや
NHKラジオ「ジャーナル」気象キャスターを務め、
フジテレビで気象の解説をしたり、
文化放送やニッポン放送、JFNなどでも、天気を伝えてきました。
現在は、テレビやラジオの天気原稿を書いたり、
新聞の天気概況も担当しています。
「どう伝えるか」ではなく
「あなたに、どう伝わるか」を大切にしながら
日々の天気を伝えている私が、
『あなたのお抱え気象予報士』になれれば、幸いです。