20日(金)は都心周辺も含めて雪の可能性

20日(金)は、都心周辺も含めて、関東の平野部でも雪が降る可能性があります。

20日(金)は、都心周辺も含めて、関東の平野部でも雪が降る可能性があります。

金曜日は広く雪マーク

20日(金)は、低気圧が関東の南岸を東へ進むでしょう。関東地方に時として大雪をもたらす「南岸低気圧」です。上の20日の予報を見ますと、関東の主要都市は、銚子など沿岸部で雨となっているほか、都心や内陸部は雪マークになっています。

上空1500メートル付近の気温が氷点下4度以下だと、関東地方の平野部でも雪になるといわれていますが、20日は未明に氷点下4度くらいの予想で、未明に降るものがあれば、都心周辺も含めて平野部でも雪になる可能性があります。

また、日中の最高気温を見ますと、20日の都心は4度の予想です。上空の気温は徐々に上昇しますので、次第に雨に変わることも考えられますが、雪や雨が降りだしてからは、気温が予想より低く経過して、雪が降り続く可能性も十分にあります。

今季の南岸低気圧

ちなみに、今シーズンもすでに何度か南岸低気圧が通過しています。2016年11月24日は、関東地方で記録的に早い初雪や積雪となりました。上空1500メートル付近の気温は氷点下4度くらいで、この日、東京都心は積雪0センチながらも、うっすら雪が積もっているのが確認され、11月としては観測史上初めての積雪となりました。

また、年が明けて1月8日から9日には、関東地方の箱根など西部の山沿いや、みなかみなど北部の山沿いで雪が降りました。ただ、上空1500メートル付近の気温は0度前後と高く、前橋など北部の平野部で雪がまじった程度で、都心周辺など平野部の多くは雨でした。

関東の雪は、上空1500メートル付近の気温だけでなく、地上付近の気温や湿度などにも大きく左右されます。今回、厄介なのは、南岸低気圧とは別に、日本海にも低気圧が予想されている点です。低気圧が関東に二つ近づくことで、気温の予想がいつも以上に難しくなっています。

また、雨雲や雪雲が関東地方にどれくらい広がるのか、どのくらい雨や雪が降るのか積もるのか、まだ予想に幅があります。tenki.jpの日直予報士では、あす、あさってと最新の情報をお伝えしますので、こまめにチェックしてくださいね。

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中川 裕美子

気象予報士 防災士

2007年1月より日本気象協会勤務。

ラジオやストリーミングでの天気解説、新聞やテレビの天気原稿作成などを担当。

「天気でわかる四季のくらし」(新日本出版社)を共同執筆。

一児の母となり、公私ともに奮闘中。

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