ひょう、落雷、突風、急な強い雨など、関東は6月25日も注意が必要(望月圭子)

関東は、24日午後も所々で雨雲や雷雲が発達中。宇都宮の今月の雷日数は9日と、6月では統計開始以来1位タイの多さに。

関東は、24日午後も所々で雨雲や雷雲が発達中。宇都宮の今月の雷日数は9日と、6月では統計開始以来1位タイの多さに。大気の不安定な状態は25日も続きそうです。

24日15時頃 東京都豊島区より撮影

関東は大気の状態が非常に不安定になっていて、24日午後も、局地的に雨雲や雷雲が発達しています。

午後2時半前に、東京都や神奈川県、千葉県、埼玉県に竜巻注意情報が発表されました。

昼過ぎには、一時的に、雨雲がなくなった東京23区も、また、所々に雨雲がみられるようになりました。豊島区から西や南の空を眺めると、上記の写真のように時折、雷鳴や雷光も確認できます。

この後、夜のはじめ頃(午後9時頃)までは広い範囲で、雷を伴った激しい雨が降りそうです。

低い土地や地下施設の浸水、川の増水、土砂災害などに、十分、お気をつけ下さい。

落雷や突風、急な強い雨、ひょうなどに、十分な注意が必要です。

24日15時頃 東京都豊島区より撮影

■ 宇都宮は記録的な雷日数

雷といえば、関東の中でも、栃木県はもともと雷の多い県として有名な所です。宇都宮の4月~9月の雷日数は、平年だと22.6日と、全国で1番多くなっています。

この統計は、真夏に積乱雲が発達することが多いのが理由ですが、今年は、いつもの年より早く、6月に雷が多くなっています。

宇都宮では、今日24日朝も雷を観測。これで今月の雷日数は9日と、1931年の統計開始以来、1位タイに並ぶ多さとなりました。

今日は24日ですから、単純に平均すると、『宇都宮では、今月は3日に1回は必ず雷が発生した』ことになります。

今回の雷は、上空の寒気が原因の一つ。「雷三日」という言葉もありますが、雷をもたらす上空の寒気は、

3日くらいかけて、ゆっくり日本付近を通り過ぎていきます。

なので、関東では、あす25日も局地的に雨や雷雨となりそうです。

■ 宇都宮の雷日数は さらに増えそう

宇都宮の25日の予報をみると、昼ごろに雨が予想されています。

予報では「弱い雨」となっていますが、局地的には、雨がザーッと降ったり、雷が鳴る可能性もあります。

あす25日も雷を観測すれば、雷日数が10日と、統計開始以来、単独1位の多さです。

記録的な雷続きとなりそうですので、空模様の変化に、ご注意下さい。

■【追記】 調布でひょう

24日15時頃、東京都の調布で「ひょう」が降りました。大きいものでは、ピンポン玉(3センチ)くらいあったそうです。

関東では、他でも「ひょう」が降りやすくなっていますので、お気をつけ下さい。

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望月 圭子

気象予報士

福島県会津生まれ。

東京での大学生活を経て、テレビ山梨のアナウンサーに。

ニュースや中継、県政番組、音楽番組、グルメコーナーなど、幅広く経験しました。

フリーに転身後、大好きな気象を学び、気象予報士の資格を取得。

『OAに強い気象予報士』として

テレビ山梨「ニュースの星」気象キャスターや

NHKラジオ「ジャーナル」気象キャスターを務め、

フジテレビで気象の解説をしたり、

文化放送やニッポン放送、JFNなどでも、天気を伝えてきました。

現在は、テレビやラジオの天気原稿を書いたり、

新聞の天気概況も担当しています。

「どう伝えるか」ではなく

「あなたに、どう伝わるか」を大切にしながら

日々の天気を伝えている私が、

『あなたのお抱え気象予報士』になれれば、幸いです。

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