【週末の天気】年に何度もない寒波襲来、日本海側は大雪のおそれ(中川裕美子)

金曜から土曜は、きのうまでよりもさらに強い寒波がやってきます。再び冬の嵐となり、日本海側は大雪のおそれ。

金曜から土曜は、きのうまでよりもさらに強い寒波がやってきます。再び冬の嵐となり、日本海側は大雪のおそれ。晴れる太平洋側も雪雲が流れ込む所があり、朝晩は厳しい冷え込みに。

再び冬の嵐に 日本海側は大雪のおそれ

きょうは日本海側の雪や暴風は峠を越えましたが、あすから日曜にかけては再び冬の嵐となるでしょう。あす5日(金)は冬型の気圧配置が強まります。今夜からあさって6日(土)の朝にかけては、きのうまでよりもさらに強い寒気が流れ込むでしょう。今回の寒気は年に何度もない強さです。しかも、日本海の海面水温は平年より高く、まだ秋のような状態のところへ、これだけ強い寒気が入ってきますので、日本海側では雪雲がかなり発達するおそれがあります。また、きのうまでは西から南西の風が吹いて、東北を中心に雪雲が発達しましたが、あすからは北西の風が吹くため、雪の多くなるエリアが変わりそう。特に若狭湾から能登半島付近で風がぶつかる予想となっており、週末は北陸から近畿北部でも大雪となるおそれがあります。積雪や吹雪により交通機関が乱れることも考えられます。お出かけ前に気象情報、交通情報をしっかりチェックしてください。

強い季節風により太平洋側でも雪雲や雨雲の流れ込む所があるでしょう。きのうまでとは風向きが変化し、あすは若狭湾付近で発達した雪雲が、愛知県や三重県付近に流れ込む可能性があります。雪の降りやすい太平洋側の地方ではこまめなレーダーのチェックが必要です。

強い冷え込み 昼間も真冬並みの寒さ

また、週末は各地で冷え込みが強まるでしょう。下の表はこの先の冬日と真冬日の地点の割合です。冬日とは、最低気温が0度未満のこと、真冬日とは、最高気温が0度未満のことです。寒気の底は6日(土)で、6日(土)と7日(日)は全国の60%以上で冬日が予想されます。全国的に冷え込みが強まった3日(水)でも約50%でしたから、さらに広い範囲で冷えそうです。また、6日(土)は全国の20%近くで、北海道では70%近くで真冬日が予想されます。この週末は、朝晩も昼間も真冬並みの防寒対策が必要でしょう。

【関連リンク】

2014-10-04-smalll.jpg

中川 裕美子

気象予報士 防災士

一児の母となり、公私ともに奮闘中。

注目記事