本当にそう思います。地方なんかじゃなくて、海外へです。
そう思ったのは先日、イケダハヤトさんのブログでこんな記事を読んでからです。
独身の質問者さんの、地方移住についての質問にイケダさんが答えています。
独身のうちにこそ、気軽にバシバシ移住するべきだと、ぼくは考えています。家族になるとどうしてもハードルが上がるので、慎重になっちゃうんですよね。
ぼくが今独身なら、1年ごとに住処を変えたり、2〜3拠点で活動していると思います。出会いが増えるので、彼女もできるでしょうし笑(実際、移住先でパートナーを見つける方も多いです)
うん、うんとここまでは納得。
場所をしっかり選べば、「移住先で友だちがぜんぜんできない」ということはないと思います。高知市なんかだと様々なコミュニティがあるので、ネットとリアルでうまく情報収集すれば、すぐに友だちができるはずです。ついでにいうと、高知は土地柄、大企業が少ない代わりにフリーランスが多いので、仕事も受注しやすいです。
そう、「高知」が出てくるまでは....。
「高知」という単語が出てきた瞬間、「ああそうか日本の地方へのの移住の話しか」とげんなりしたわけです。というのも僕自身が海外へ移住して、ここ3年間ベルリンとストックホルムを転々としてきたからです。
地方移住が悪いというわけではないのですが、どうせなら若いうちには海外へいっちゃいましょうよ。
ベルリン移住がおすすめな理由
まず海外移住のほうが断然、自由になれます。とくにヨーロッパの大都市は国際的で新しい技術、アイディアにオープンです。英語で生活できますし、フリーランスも多いです。
ベルリンからストックホルムへ戻ってきて1年経ちましたが、やはり若い人でフリーランスなら総合的にみて、ベルリンのほうがいいです。雑感的理由は、
・まず街の大きさ。人口規模でいうとベルリンはストックホルムの3倍の大きさ※。
・といってもベルリンの人口規模は300万人程度で、かつ広大なので人口密度は高くないからむさくるしくない
・ストックホルムよりもずっとインターナショナル。スウェーデン人は英語がうまいので、英語で生活するには問題ないが、人種や旅行者、移住者の多様性は圧倒的にベルリンのほうが高い
・ベルリンのほうが日本人も多いので日本食レストランもビジネスチャンスも多い
・スウェーデンに長くいる人はパートナーがいる人が多いが、ベルリンは「とりあえず日本を飛び出したくて」みたいな人が割といる。ヨーロッパの若者が多い。
・ドイツの大学は日本人でもほぼ無料で通える。スウェーデンは3年前に、EU圏外の学生に対して有料化してしまった。その額、日本の国公立大学並み。
・ベルリンの大学なら大学運営費の280ユーロ=5万円以下払うだけ。しかもこの運営費に地下鉄年間パスが含まれてるから、地下鉄も乗り放題になる。
・ドイツなら30歳以下ならワーキングホリデーで一年間働けるビザをもらえるが、スウェーデンにはない。就労ビザをスウェーデン取得するのは無理ではないが時間がかかる。
・ワーホリで一年働いた後でも「フリーランスビザ」「アーティストビザ」という選択肢がドイツにはある。
・ベルリンは、ストックホルムよりも東京よりも生活コストが安い。元々東ドイツだったこともあり、他のドイツの都市よりも安い場合もあり。
・故に、ロンドンや北欧の消耗しきった若いアーティストやフリーランスが今ベルリンに流れ込んでいる。
・故に、IT 業界のスタートアップも多い
ベルリンにおける新規雇用の1/8はデジタル関連の仕事
毎年500ほどのスタートアップが新しく生まれている
テック業界で仕事をする労働者の数は6万2400で全労働者の3.5パーセント
・故に、若いペイント、パフォーマンス、DJ、ミュージシャンなどのアーティストの聖地となる
・よってヨーロッパの若者が大量に移住している
・故に、世界で最もヒップスターな街ランキングにベルリンのクロツベルグが3位にランクインしている
とまあいろいろ書きだしたらキリがないのですが、正直、日本の地方移住といっても、結局は「日本国内なわけで、最終的には日本的なやりかたに帰結せざるを得ません。若い人にとってはもはや、ワーンダーではありません。
しかも、「地方の高齢者は役場・銀行で働くのが至高と思っている」とラフラクの鈴木さんが書いているように、保守的な人が比較的多いといわれる地方へ、若い独身フリーランスは「受け入れられにくい」のではないでしょうか。だったら、そういう人が圧倒的に多いベルリンに飛んで、受け入れてもらいましょうよ。何やってるかよくわからない人だらけです。
本当に生活を変えたかったら、環境を180度変える必要があります。
今では、場所を問わずパソコンとネット回線があればできる仕事が溢れています。このような仕事が紹介されているサイトで仕事を確保して、語学をDuolingoなど無料でやりつつ、準備をして現地に着いたら語学学校に通ったりすれば、いいだけです。
若いうちに In to the wild しましょうよ!
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(2015年09月04日Tatsumaru Timesより転載)