こもたろ、6歳と7ヶ月。
まだまだこだわりはありますが、昔に比べると、そのこだわりもだいぶ落ち着いてきて、物事にも臨機応変に対応できることも増え、以前よりずっと育てやすくなりました。
息子が3~4歳のころ。あの頃は、今にして思えば壮絶だったなぁ、と。それ故に当時は私もいっぱいいっぱいになる瞬間があり一度だけ。一度だけ、息子に涙ながらに訴えたことがありました。
あの頃の息子は本当にこだわりが強くて、そして頑なで。ちょっとしたことでパニックに陥る日々。例えば、絵本を読んでいて、次のページに一発でめくれなかった、とか、靴を履く順番を間違えた、とか、使っているクレヨンが折れてしまった、とか。
私たちから見ると本当に些細な事。でも息子はこんなちっぽけなことで(本人的には大事なのですが)大パニックを引き起こしました。そしてそのパニック、2時間コースなんてザラ。
それに付け加えて、睡眠障害。やっと寝たと思った2時間後に起きだし4時間の夜泣きコースの日、2時間おきに目を覚ます日もあれば、一日まるで寝ない日もあったりとリズムもばらばら。まだ小さいので処方できる薬もなく、ただただそれを生活の一部にするしかありませんでした。
肉体的にもそうですが精神的にも相当堪えます。睡眠不足、育てにくい我が子へのストレス。
そして、きちゃったんですね。その時が。
お絵描き中のことでした。◯(丸)が思ったとおりの軌道で描けなかった。それだけで「うわーーーーー!」と大パニック。
「新しい紙に描いたらどう?」
「ほら、真っ白だよ。さっきのは忘れよう?」
「次描いたら、うまく描けるかも...」
色々と手を変え品を変え、気持ちの切り替えを計るものの泣き叫び続ける息子。こちらがどんなにあやしても、諭しても何の反応も示さない。私はこの子に、なんでこんなに気を使ってるんだろう。
「どうしたら、あなたは納得するの?!」
「こんなことで、こんなにパニックになっちゃってどこにも行けないじゃない!」
「ずっとこんなんじゃ、こもたろの居場所がなくなっちゃうよ!それでもいいの?!」
「あなたが大人になったら、ママもパパもいないのよ?!自分で何とかするしかないの!!」
「お願いだからもう泣かないでよー!泣かないでーっ...」
今までグッと堪えていた言葉を、初めてこもたろにぶつけてしまいました。言っても通じないのにね。
溢れて止まらない涙。声を荒らげて、泣きました。
子供のように、わんわん泣きました。
ひとしきり泣いたら、ちょっと気持ちが楽になりました。相変わらず、パニック中の我が子。
「やっぱりだ。しょうがない。」
フーッと溜め息が出て、息子が落ち着くのを待ちました。これは待つしかないんだよね、知ってた。知ってたのに、今日は爆発してしまった。...反省。
これが、こもたろに対して私が過去一度だけ、泣いて訴えた日。
もう二度とこんなことはしたくないし、こうならないよう気持ちをため込まないように気をつけています。
現在、自宅での私はなんちゃって療育先生といいますか、こもたろに対して、一枚のフィルターを隔てて見ているようなイメージで接しています。それは壁を作るとか、そういうものでは全然なくて、何と言えばいいのか、私のボキャブラリーではうまく伝わらないかもしれませんが、こもたろという存在を分析しながら関係を築いている、そんな感じ。そうすることで、息子がパニックになっても、冷静に考えられるようになっているんだと思います。(幼稚園の先生っていつも冷静ですよね)
だからといってこの子の母親には変わりありません。やっぱり、こもろ姉と同じように可愛くて仕方のない存在なのです。
~続く。
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