少年「いけ、ドローン!」東京都「都立公園では禁止です」少年「えっ...じゃあラジコンです!」東京都「それは元からダメ」少年「」

世間を賑わせている無人飛行機「ドローン」。

都立公園でのドローン禁止

世間を賑わせている無人飛行機「ドローン」。

少し前の記事になりますが、東京都は都立公園で素早くドローンの禁止を

打ち出したことが話題になり、私の方にも何件かお問い合わせがありました。

そこで今回「ソーシャルボイスラボ」で、ドローンについてのビッグデータ解析を行いました。

これらの世論を元に改めてドローンや、東京都の規制の賛否、

今後のドローンに関わる政策についてを考えてみたいと思います。

話題のドローンは規制すべきか!?都民の声は「公園って(笑)」

そもそも最近ニュースでよく聞くSFチックな用語「ドローン(drone)」とは、

定義は様々あるものの、一般的にはコンピューター制御によって自律飛行する

「無人飛行機」のことを指します。

カメラなども搭載できますし、これまでの技術ではできなかった

細部の空撮や、ネットによる生中継なども可能となり夢が膨らむ一方、

盗撮や物理的な攻撃などの危険性の広がりを懸念する声も強く見られます。

まあそもそも、軍事的な目的で開発されたものですしね…

そんな中、首相官邸にドローンを意図的に墜落させたり、

国会議事堂まわりの撮影をするドローンを飛ばす事件が立て続けに起こり、

東京都が素早く

「都立公園でのドローン使用を禁止する」

という規制を打ち出したと、こういうわけですね。

※あくまで都立のみで、区立・市立の対応はそれぞれの自治体に任されています

これに対して世論の反応としては、

規制に対して一定の理解は示す一方、

「公園だけ規制してどーすんだよ?!」

という声が多いのが事実であります。

実際に東京都の担当局にレクを受けて確認しましたが、

公園の中だけ取り締まってもむしろ住宅等に対する盗撮の危険性は防げない上に、

「都立公園内にドローンが侵入してきても、

 操縦者(所有者)が公園の外にいたら規制することはできない」

という有り様です。

うーん、自由過ぎるぜドローン!

そもそも「自律飛行」できるのがドローンのウリなので、

所有者はわざわざ飛行地区の近くにはいないんじゃないでしょうか…

なお、

「これはドローンじゃなくて、ラジコンです!」

と主張して都立公園内で飛ばそうとしても、

ラジコンは元々「危険行為」として禁止の対象だそうです。

あしからず…

さらに蛇足で付け加えれば、ラジコンはあくまで「無人『操縦機』」。

リモコンがあって操縦者がどこかで飛ばして操っているわけですが、

ドローンさんは「自律飛行」が可能なので、『操縦者』という概念はないわけですね。

しかしそれでもこの「規制宣言」が

まったく無意味かというとそうでもなくて、

「無秩序なドローン利用に関して、行政は懸念を抱いていますよ」

という意思表示になります。

こういう抑止力的なものは馬鹿にできません。

一方で、何もかも「禁止禁止!」ではイノベーションが阻害される!

という意見があることも確かです。危険性の排除か、技術革新の可能性か…

この二律背反を成立させる方法はあるでしょうか。

この都立公園の規制に関してありえるのは、

ドローンを「凧揚げ」や「花火」と同じ規制分野にカテゴライズすることです。

空中からの墜落の危険性などがある凧揚げ・花火などは

同じく都立公園では禁止をされていますが、広大な敷地を持つ公園の場合、

区画を区切って使用が認められているケースがあります。

ドローンを飛ばして空撮の練習をしたい、というニーズは一定数あるでしょうし、

住宅地や行政の監視が及ばない河川敷などで無秩序に飛ばされるより、

一部を開放して場を提供する方が双方にとって有益ではないでしょうか。

今後は国よるドローンの規制(免許制度の導入など)の推移を注視しながら、

東京都も安全規制の対策を進めていくとのことですが、技術革新の妨げにならないよう、

このような地道な政策提言も議会を通じて行っていきたいと思います。

…そのうち、ドローンで選挙活動をするような時代も来るかしら。。

選挙カーよりドローン!的な。

おあとがよろしいようで。

それでは、また明日。

(2015年5月29日「おときた駿公式ブログ」より転載)

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