昨日5月3日は憲法記念日でした。
たくさんの政治家が真面目な談話を発表していたのに、
僕は日本エスリードがどうとか馬鹿な記事書いててスイマセン。。
というわけで一日遅れとなりましたが、
我が国の憲法について私も少し書きたいと思います。。
ほとんどの方がご存知のように、
わが国の「日本国憲法」は改正されたことが一度もなく、
『不磨の大典』『世界最古の憲法』と揶揄されています。
以下は、先進国におけるこれまでの憲法改正の回数です。
ドイツ:59回
フランス:27回
カナダ:19回
イタリア:16回
アメリカ:6回
日本:0回
※2013年時点
改正要件が通常の法律より厳しく設定され、
改正のハードルが高い憲法を「硬性憲法」と言います。
逆に、改正が比較的容易なものは「軟性憲法」と呼ばれます。
両議院の3分の2の賛成を発動要件とする我が国は当然、
「硬性憲法」に部類されるわけですが、これは何も日本が特別ではなく、
アメリカやドイツも両議院の3分の2が発動要件です。
また、その他の国も発議後に国民投票や州議会の承認が必要になるなど、
ほとんどの先進国が「硬性憲法」」であると言われています。
(軟性と言われるのはイギリスくらいですが、不文憲法なので特殊例)
それにもかかわらず日本で今まで憲法改正が一度も行われなかったのは、
憲法9条が神格化されるあまりに、すべての政党・国民がこの議論に
最終的にはフタをし続けてきたのが原因と言えるでしょう。
■
憲法改正は、9条のためだけにあるのではありません。
中央集権体制の打破(道州制)、首相公選制、一院制の導入など、
時代の要請に合わせた国家体制をつくるためにも必要なプロセスです。
わが党の憲法改正についてのスタンスは昨日、
浅尾代表が述べている通りになります。
【憲法記念日談話】
>現在の民主主義は、大きな転換点を迎えつつあります。
>成熟した民主主義国家では、政治への信頼が損なわれ、
>無関心が高まっており、選挙の投票率は低下の一途をたどっています。
>我々は民主主義を終わらせるわけにはいきません。
>そもそも、民主主義は、国民の一人ひとりが政治に参加し、考えを主張するものであり、
>決して、巨大政党や業界団体、既得権益者の思うがままになるものではありません。
>昨今、インターネットなどを通じた意見表明の機会も増大しています。今こそ、
>我が国を覆う暗雲を振り払い、国民の手に政治を取り戻すための戦いを始めなければなりません。
>政治をあきらめないで下さい。
>民主主義は決して終わっていません。
>来るべき民主主義はその根源に立ち返ったものなのです。
私たちが次なるステージに進むためには、
憲法改正論議は避けて通れないものになるでしょう。
憲法とはもちろん、我々国民を縛るものではなく、
国の権力と権力者たちを律するためのものです。
それゆえ、普段はなおさら意識されることがありません。
そして、長きに渡る憲法9条の神格化とイデオロギー論争により、
「憲法の話題=なんかヤバイもの」
というイメージが強烈に植えつけられてしまいました。
ですが、憲法とその改正は、決して9条のためだけではありません。
時代と世界標準に合わせた当たり前の議論と改正を、
一人前の民主主義国家としてできるか否かが問われています。
我々は民主国家の国民として、権力者たちに
どのような憲法を持って対峙していくべきなのか。
1年に1度。時には友人と、家族と、同僚と、
議論を戦わせてみるのも良いのではないでしょうか。
...すんごく難しそうな気がしますが(苦笑)。
連休も後半戦です。良いGWをお過ごしください。
それでは、また明日。
◼︎おときた駿プロフィール
みんなの党 東京都議会議員(北区選出)/北区出身 30歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。
twitter @otokita
Facebook おときた駿