こんにちは、数学・教育ライターの鍵本です。
秋も深まり頭がさえる季節、勉強に読書にスポーツに食欲と、いろいろ楽しめていい感じですね!
さて、今回は「数学力をつかさどる3つの力」のお話をしたいと思います。
高校で数学を教えていると、数学ができなくて悩んでいる多くの学生と話すことができます。そういう学生のみなさんの答案をよく分析すると、たいてい次の3つの力のうち、どれかがうまくできてないことが多いのです。その3つの力とは、
決められた順序に従って正しく処理を実行していく力...逐次遂行能力
場合によって正しく処理を切り替えることができる力...選択能力
同じ処理を何度も繰り返すとどうなるかを想像できる力...反復予知能力
です。もちろんこれらが複数備わってないことも多いのですが、数学が苦手だと自分を卑下している人の多くが、これらの力のどれかに欠けているのです。
私がこのコラムで提供している三角パズルは、これらのうち「逐次遂行能力」と「選択能力」を特に鍛えてくれる「スグレモノ」パズルです。ぜひ楽しみながら脳を鍛えていただければと思います。
また小学生や中学生がこのパズルを何度も解くことで、高校の数学がチンプンカンプンになることを避けることができます。もちろん小中学生のみなさんは「ドリル」などを使って計算問題をたくさん解く練習もしてほしいのですが、とりあえずこの三角パズルを解ければ、高校数学を理解する必要最小限の実力はつくように思います。
なお、これらの数学力をつかさどる「3つの力」に関しては、次回以降さらに詳しくご説明させていただく機会があればと思います。ぜひご期待くださいませ。
さて、今回もいつもと同じく、少し「変化球」なルールの問題と、従来のルール問題の合計2問です。
1問目では10個の○の中に1から10の異なる数字を入れて下さい。周りの矢印の数字がその列の数字の和であることは同じです。数字が大きくて少し難しいかもしれませんが、頂点の3つは数字が入ってるので、実際には7個の数字を入れるだけです。
2問目は従来どおりの問題です。今回も前回同様少し難しめの問題にしてあります。ルールはこちらをご覧ください。ぜひチャレンジしてみてください。 解答は下のほうのリンクをクリックしたら出てくるようにしておきますので、解けたら答え合わせをしてみてください。
それではいよいよ問題です!制限時間はあくまで目安です。
問題(21) 制限時間5分 1から10までの異なる数字を○の中に入れていきます。
問題(22) 制限時間7分 従来のルール。です。
解答はこちら。