三角パズルに挑戦! 第13回 甲子園球場のごみ拾いと高校数学の答案の関係

甲子園球場のごみにしても数学の答案にしても、それを処理する人に対しての思いやりがほしいな、と。そして、数学の勉強というのは、そういう「思いやり」を育てることもあるのかもな、と。そんなことを、球場のビールでべたべたになった紙類をごみ袋に入れながら思ったりしました。

こんにちは、数学・教育ライターの鍵本です。

早速なんですが、プロ野球の日本シリーズ、第1戦と第2戦を甲子園球場の3塁アルプス席で見てきました。結果は1勝1敗。ホームゲームで1敗したのは、虎ファンの私としてはやや不満の残る結果となってしまいました。とりあえず博多でいい試合をして、ぜひ甲子園球場に帰ってきてほしいものです(野球がわからない方には何のことかわからないかも知れませんね。ごめんなさい)。

ところで、数年前に阪神タイガースの関本選手が「甲子園美化委員長」としてヒーローインタビューの際に「帰るときにごみを残さないように」とおっしゃって以来、甲子園で観戦する際には知人とともにごみ袋を持参して、自分の座席の周りだけでもごみ拾いをして帰ることにしています。写真は、試合が終わってお客さんがほとんど帰った後の3塁アルプス席で、ごみ拾いをするみなさんの様子です。

この活動をしててわかることは、すごくきれいにして帰られるお客さんが多い一方で、食べ散らかしがすごく多いまま席を立つ人も少なからずいるということです。「ごみを収集する人のことを考えてるのかな」と思ったりもします。

実は、まったく同じことを高校生の数学の答案を採点するときに感じるのです。すなわち、すごくきれいに説明をして答えを導いている答案も多い一方で、「採点する人のことをわかってるのかな」と思うような答案も多いのです。

要するに、甲子園球場のごみにしても数学の答案にしても、それを処理する人に対しての思いやりがほしいな、と。そして、数学の勉強というのは、そういう「思いやり」を育てることもあるのかもな、と。そんなことを、球場のビールでべたべたになった紙類をごみ袋に入れながら思ったりしました。

さて、今回もいつもと同じく、少し「変化球」なルールの問題と、従来のルール問題の合計2問です。

1問目では10個の○の中に1から10の異なる数字を入れて下さい。周りの矢印の数字がその列の数字の和であることは同じです。数字が大きくて少し難しいかもしれませんが、頂点の3つは数字が入ってるので、実際には7個の数字を入れるだけです。

2問目は従来どおりの問題です。今回も前回同様少し難しい目の問題にしてあります。ルールはこちらをご覧ください。ぜひチャレンジしてみてください。 解答は下のほうのリンクをクリックしたら出てくるようにしておきますので、解けたら答え合わせをしてみてください。

それではいよいよ問題です!制限時間はあくまで目安です。

問題(25) 制限時間5分 1から10までの異なる数字を○の中に入れていきます。

問題(26) 制限時間5分 従来のルール。です。

解答はこちら。

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