韓国・ソウル国際図書展に「三角パズル」を持って行ってみました

こんにちは、数学・教育ライターの鍵本です。前回は「三角パズル」という、私の開発したパズルについてご紹介しましたが、今回はそれを今年6月に韓国でお披露目してきました、というお話です。ソウル国際図書展は「大韓出版文化協会」が主催する国際的な図書の展示会で、近年は毎年6月に開催されています。図書展開催の主な目的は、出版社どうしの版権の売買や、新製品の発表、在庫整理などで、いろいろな出版社がブースを出すことから、本好きにはたまらないイベントになっています。

こんにちは、数学・教育ライターの鍵本です。前回は「三角パズル」という、私の開発したパズルについてご紹介しましたが、今回はそれを今年6月に韓国でお披露目してきました、というお話です。

ソウル国際図書展は「大韓出版文化協会」が主催する国際的な図書の展示会で、近年は毎年6月に開催されています。図書展開催の主な目的は、出版社どうしの版権の売買や、新製品の発表、在庫整理などで、いろいろな出版社がブースを出すことから、本好きにはたまらないイベントになっています。

私も2009年より毎年「鍵本聡プロジェクト」の名前でブースを出展しています。拙著の展示・販売を行なうことで日韓交流にもなりますし「読者との対話」をすることができる貴重な場として機能しています。

会場は韓国でも有数の巨大展示場である「COEX(コエックス)」の大ホール。例年はこの大ホールを2つ借り切ってイベントが開催されるのですか、今年はCOEXが全面的に改装中なこともあり、ホールが一つだけに縮小されました。そのためか、今年はブース配置が例年と異なり、私の小さなブースの左隣がフランクフルト国際図書展の大きなブースだったり、なかなかダイナミックな場所に座ることができました。ちなみに右隣はやはり日本から来られた「あんそら」さんのブース。私とあんそらさんだけが外国からの小型ブースだったので、会場のブース配置図ではこの2人のブースまでが「国際展示エリア」に割りふられていました。写真1はブース前で撮影した写真です。

さて、6月18日水曜日午前10時にいよいよ図書展の開始です。早速多くの観覧客がブース前を通ります。韓国の図書展は、近隣の学校が遠足で図書展にやってきたりするので、平日からお客さんがかなり多いのです。

「私が開発した数字パズルなんですが、ぜひご覧ください」

と、私がパズルのルールを例題を使って韓国語で熱心に説明しだすと、学生さんやお母さんが必ず数人集まって話を聴いてくださいます。

説明の最後に「この三角パズルの問題を集めた本が日本で出版されて、今日はわざわざそれを日本から持って来ました。サインもしますので、ぜひいかがですか?」というと「ではうちの子供に1冊ください」という感じで、1回説明するたびにたいてい1~2冊売れます。写真2は説明中の様子です。

結局この日、1日だけで30冊以上が売れてしまいました。残り4日を残り10冊足らずで乗り切らないといけません。これは困りました。晩にホテルに戻って、3日目の20日午後にいらっしゃる予定だった講談社の編集担当のオザワさんに「すみません、ピンチです。40冊持ってきた三角パズルが、初日だけで30冊以上売れてしまったんです! お越しになられる際にできるだけたくさんお持ちいただくことは可能でしょうか?」というメールを送ったところ、翌朝返信が来て、金曜日の午後に50冊持ってきてくださり、さらに50冊をEMSで手配してくださるとのこと。本当にありがたかったです。

さらに、facebookでこのことを書いたら、協力して本屋さんで10冊ぐらい購入して持ってきてくださった知人がいらっしゃって、大変感謝したしだいです。

2日目の19日の午後にはすべて売切れてしまって、一旦開店休業状態になりました。その間に自分のブースを離れて、ほかのブースをいろいろ回りました。3日目に100冊ほどを無事に入荷することができて、最終日の6月22日までにすべて売りきることができました。いちいち韓国語で(たまに日本語や英語で)説明をしていたのでかなりのどがかれました。

正直、売れるとは思っていましたが、これほどまでに手ごたえを感じることになるとは思っていませんでした。「三角パズル」は外国でも通用する! そう確信した韓国出張でした。

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