年に一度、経済協力開発機構(OECD)が、生活の満足度やワークライフバランス、所得などの指標に基づいて先進諸国の幸福度ランキングを発表している。つい先日、その最新版が発表され、CNNによると、オーストラリアが4年連続の首位となった。2位はノルウェー、3位はスウェーデン。日本は36カ国中、20位だった。
この経済協力開発機構(OECD)が発表している各国の暮らしの豊かさ・幸福度の指標はBetter Life Index(BLI)と言われ、「住宅」「所得」「雇用」「教育」「環境」「コミュニティ」「市民参加」「健康」「生活満足度」「安全性」「ワークライフバランス」の11項目を点数化している。今年、日本は前回から順位を一つ上げたものの、依然、「市民参加」「健康」「生活満足度」という項目が低水準であるため、今後、前述の項目の点数を上げる努力が求められる。
3つの項目の中でも、特に「健康」の点数が低いことを私が危惧している。世界保健機関(WHO)は「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」と定義している。今、この記事を読んで下さっている方の中で、「自分は健康だ!」と断言できる人はどのくらいいるだろうか?人が「健康」だからこそ、人間関係と良いコミュニケーションがとれ、仕事が充実、ワークライフバランスに取り組むことができ、経済が活性化するのではないだろうか。
今こそ、改めて一人一人が生活習慣を見つめなおし、健康維持・健康促進することで自信を深めることが望まれ、組織においても社員の「健康」を守るためにも取り組むべきである。
そこで、これからブログでは、主に習慣化できるセルフケアを紹介しようと思っているが、今回は誰もがしている「呼吸」。個人差はあるものの、無意識でしている呼吸は平均すると1分間に約15回、1日では就寝中も含めて約2万回になる。日常生活において、私たち人間は、ほとんどが胸式呼吸になっている。そこで、意識して「腹式呼吸」に変えてほしい。「腹式呼吸」は、息を吸うときにお腹を膨らまし、息を吐くときにお腹を凹ます呼吸法。特に、息を吐くことを重視しながら深くゆっくり呼吸すると、自律神経のバランスを整えられる。さらに、脳内でセロトニン神経が活性化され、精神を安定させ、感情を上手にコントロールできるようになる。自分の力で唯一、自律神経のバランスを整えることができるのが「腹式呼吸」と言われている。
この季節、よく取り上げられるのが「5月病」。新年度のスタートとともに環境が変わった皆さんはじめ、新年度とともに忙しくしていた皆さんも、少しペースに慣れる頃。新年度は「呼吸」から意識して変えていきませんか?セルフケア、はじめの一歩は「腹式呼吸」から!
今日も最後までお読み頂きましてありがとうございました。I pray for all people well-being.