子供は、泣いたりかんしゃくを起こしたりする。だけど、実はそれは彼らにとって大きな意味のある行為だ。
泣いている子供を見て、幸せになる人はあまりいない。しかし、子供たちは泣くことで、本来備わったリカバリーシステムを使っている。
人間は、身体的・精神的に傷付いた時、じっとこらえるのではなく、泣いたり、笑ったり、怒ったり、震えたりして感情を処理する。しかし、私たち大人の多くは、子供の頃に「泣いたらダメ」と言われているので、頻繁に感情を表に出して泣くことはない。だが、幼い子供たちのリカバリーシステムはまだ手つかずのままなので、怒ったり、泣いたりと感情を豊かに表現する。
子供たちの怒りや涙、かんしゃくの原因は感情だ。しかし、大人が優しい態度で接し、温かい言葉をかけると、その感情は消えて天使の笑顔が戻ってくる。だから、子供たちが泣きたい時は「泣いちゃダメ」と言わずに泣かせてあげよう。そうすれば、傷付いた感情を外に出して処理できるだけでなく、子供たちが私たちとつながりを感じるようになる。
接し方次第で、子供たちを落ち込ませることも、幸せで満ち足りた気分にすることもできる。「泣いちゃダメ」ではなく「しっかり聞いているよ」という気持ちを伝えるために、泣いている子供たちにこんな言葉をかけてあげたい。
まずは、安心させるための言葉だ。
1. あなたのすぐそばにいるよ
2. すごく怒っているんだね
3. これはあなたにとって、すごくつらいことなんだね
4. 気持ちが落ち着くまで、一緒にいるよ
5. ずっとここにいるから
6. 心配しなくても大丈夫
7. 今一番大切なのは、あなたと一緒にいること
8. アイスクリームを落としちゃったのね
9. それでどうなったの?
そして、何が問題だったかを、一緒に忍耐強く考えよう。
10. あなたはどうしてもそのアイスクリームが食べたかったのね
11. 犬がすごく怖かったんだ
12. もう一度、怪我した場所を見てみましょう
そして、やってはいけないこと、やって欲しいことをきちんと伝えてあげよう(子供たちが不満を言ったら、ちゃんと耳を傾ける)。
13. あなたを、パーティーに行かせるわけにはいかないんだ
14. ちゃんと靴を履いて欲しいな
一方で、良い面もあるということを、子供たちに思い出させてあげよう(彼らが悪い面もあると言ったら、ちゃんと聞く)。
15. チョコレートは、また今度もらえるよ
16. どうすればいいか、あなたは自分で答えをみつけられるはず
17. お母さんは、すぐに戻ってくるから
18. それなしでも、楽しく遊べる方法はあるはず
19. 今持っているTシャツも、十分かわいいと思うよ
20. この状況が、いつまでも続くわけじゃないよ
一方で、避けたいのはこんな態度だ。
・決めつける(「怒っているのね」)
・自分の気持ちに向き合うことを妨げる(「お父さんが何をしているか見に行こうか?」)
・問題を解決しようとする(「アイスクリームが食べたいのね。お店に買いに行きましょう」)
・論理的に解決する(「昨日もアイスクリーム食べたでしょ」)
・叱ったり、反省させたり、黙らせたりして、子供を嫌な気持ちにする(「なんでそんなにうるさい音を立てるの?」)
・ご褒美をあげて機嫌をなだめる、もしくは隔離したり、脅したりして罰を与える(「それを止めないと、お家に帰るよ!」)
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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