9月26日 火曜日 天気:晴れ 肌:ハリはあるがやや乾燥ぎみ
眠そうな顔と、ちょっとだけ整ったあごひげ。鏡に顔を近づけてまじまじと見つめながら、いつもは気にもしない肌の調子を確認する。
僕は今日、メイクをする。いや、正確に言うとメイクをされる。しかもそのまま1日働くのだ。
「メイクチャレンジしない?」同僚の井土亜梨沙(通称:ありっさ)から突如届いた謎のオファー。なんか面白そうと、深く考えずにOKしちゃったけど、どうなることやら。
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ということで、待ち合わせ。満面の笑みで近づいてくるありっさ。ほどほどに頼むぞ。。
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すっぴんの僕。チャームポイントは広めのおでこです。
① 下地
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何をされるんだろう。どうせなら綺麗にしてほしい。
② コンシーラー
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聞いたことない器具が出てきた。今なら後戻りはできるかもしれない。
③ パウダー
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スポンジ(パフ)の優しい感触。恥ずかしさが心地よさに変わる。眠くなってきた。
④ 眉毛整える
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そろそろメイクを受け入れ出した僕。抵抗心はほぼない。でも細くしすぎるのはやめてほしい。
⑤ 眉毛描く
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「シャカシャカシャカ...」永遠に続く音。そんなに描くの?ってかどれだけ剃ったの?
⑥リップ
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完全に受け入れた様子。初めは口紅と勘違いして、思わず声をあげしまう「そこまでやるの!?」
完成!!!
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メイクをし終えて、すがすがしい様子のありっさ。ちょっと待て。僕にとってはここからが本番。長い1日になりそうだ。
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仕事に向かう僕
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■感想(オフィスでの一幕)
まず顔のチェック。新しい自分と初対面して思った。「誰だ、これ。僕が知っている僕じゃない」少しだけ色っぽくなった顔に見つめられ、何とも言えない気分になった。
「おはようございます」同僚とあいさつを交わす時に目が合う。「しまった。バレたか...」なんだが恥ずかしくて、避けるように顔をそらしてしまう。
妙にそわそわするし、周りが気になってしょうがない。コーヒーを飲めばリップが気になり、化粧崩れが心配で目も掻けない。なんだこの不自由さは。
「メイク落ちてないかな」。トイレに行く頻度も増える。何も仕事していないのにもう疲れた。。
メイクが顔に馴染んできたのか、よそいきな自分にも徐々に慣れた。その日は忙しくて、途中からメイクのことは頭からすっ飛んだ。
「メイクする企画で...」「同僚に頼まれて...」。そんないいわけを披露することもなかった。
メイクにチャレンジしたことで、「飲み物が飲みづらい」「うかつに顔も触れない」など、男性にはない不自由さを感じた(多分慣れていないせいもあるけど)。
一度メイクしたら、「きれいに保たなきゃ」という意識も働く。
さらに疑問も湧いた。「汗をかいたらどうするの」「口が汚れそうな食べ物は避けるのかな」って。
今回はメイクをしてもらったけど、自分でするとなれば、その分早起きしないといけないし、メイク落としも待っている。
結構なコストだ。
こんなに手間がかかるのに、当たり前になっているメイク。なぜだろう。僕はすっぴん否定派じゃない。本人の自由だから。でも、「女性はメイクをしているだろう」という意識もある。
悪気のない意識が、女性へのプレッシャーになっているのかもしれない。メイクの大変さに触れた今、そう感じた。
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