現地、ラスベガスで5月2日(土)、日本時間では3日(日)に世界ウェルター級3団体王座統一戦、フロイド・メイウェザーvs.マニー・パッキャオ戦が行われる。この戦いは、ファンが実現を期待してから5年かかっただけに、注目は極めて高い。
ウェルター級(63.5~66.7kg) で、WBA・WBCの世界チャンピオンがメイウェザー。戦績は47戦47勝無敗、26KO勝ちというパーフェクトな経歴で、5階級で世界チャンピオンになった。
対するパッキャオはWBOウェルター級世界チャンピオン。戦績は57勝2分5敗、KO勝ちは38。オスカー・デ・ラ・ホーヤに次いで、史上2人目の6階級王者となったフィリピンの英雄で、母国では国会議員も務めている。
2人は共に「パウンド・フォー・パウンド」(もし体重が同じであれば、一番強い選手)と呼ばれており、今回の対戦は、どちらが真のパウンド・フォー・パウンドであるかを決める戦いでもある。
さて、試合展開や勝敗予想は他の媒体をご覧いただくとして、スポーツマーケティングの情報収集、分析、戦略化を実現するレピュコムとしては、桁外れとなったリング外の数字を提供したいと思う。
まずはチケット。1万5000枚が数分で売り切れた。その多くがオンライン上で再び取引され、1枚で14.1万ドル(1689万円!)まで上がったものもある。
国際放映権料は3500万ドル(42億円)。そして、100ドル(1万2000円)の有料ペイパービューはアメリカ、カナダ、プエルトリコだけですでに300万人が契約していると言われている(360億円)。
これだけ注目を集める興行になると、スポンサーにとっても魅力に映る。タイトルスポンサー権を獲得したのは、メキシコで1番人気のある「テカテビール」。金額は推定で560万ドル(6億7000万円)。また、パッキャオのトランクスには6つの企業から230万ドル(2億7600円)もの値がついた。
また、両者のソーシャルメディアを比較すると、メイウェザーがFacebookの「いいね」が952万人(現在は963万人に増加)、パッキャオが654万人(676万人)と規格外の数字を誇っている。
ちなみに対戦が迫った3月だけで、メイウェザーは35万人(「いいね!」の合計数の3.8%にあたる) 、パッキャオは51万2000人(同8.5%)ものファンをFacebook上で獲得している。"
Twitterでもフォロワー数はメイウェザーが600万人、パッキャオが200万人近く。2人に対するツイートも、試合が近づくにつれ激増しており、試合当日はとんでもないことになりそうだ。
この戦いでメイウェザーが手にするファイトマネーは200億円以上、パッキャオは100億円以上と言われる戦い。ディフェンスのメイウェザーと、ハードパンチャーのパッキャオ。今世紀最大の一戦を楽しみにしたい。