10kmもの距離をほぼトップスピードで走り続け、1,000kcal(成人男子1日の摂取カロリーの半分!)をたった90分で消費する・・・。じつはこれ、サッカー選手が1試合で課せられる過酷な数字なんです。攻守の要となる選手は試合中に12km以上走ることもあるとか。
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連日連夜、日本中を寝不足にさせているサッカーの祭典・ワールドカップですが、こんな数字を見せられると、各国の選手のみなさんにはホントに頭が下がります。
そこで気になるのが、そのタフな選手たちの胃袋を支える食事。今回は、彼らが(きっと!)宿舎でも口にしている各国のソウルフードとそのレシピを調べてみました。
●ブラジルはがっつり系かけご飯「フェイジョアーダ」
開催国のブラジルからは、現地の人が水曜と土曜のランチに決まって食べるという真っ黒なかけご飯フェイジョアーダ。牛や豚の耳や足などを豆と煮込んで食べた奴隷の料理が始まりともいわれるまさにソウルフードです。
ブラジルのソーセージ「リングイッサ」やお好みのお肉を、玉ねぎやにんじんなどの野菜、そしてたっぷりの黒豆と一緒に煮込んでご飯にこれでもかとかけるだけ。香草やスパイスがはいるものの、味付けは塩コショウだけというやさしい味の一皿です。
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フェイジョアーダ
えこまよさん
●アルゼンチン風ミートパイ「エンパナーダ」
たまねぎと牛挽肉にスパイスを効かせたフィリングをたっぷり包んで焼き上げたボリューミーなパイがエンパナーダ。レストランで前菜に出されたり、子どものおやつにお母さんが手作りしたりと、アルゼンチンの人はみんなこのエンパナーダが大好き!きっとメッシ選手があの笑顔で頬張っているはず。香ばしい焼き色とこの愛らしい形、たまりませんね。
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エンパナーダ
さくらさん
●名前そのまんま!ドイツの「カリーヴルスト」
ビール大国のドイツからは、ソーセージにカレー粉をふりかけた、名前もそのまんまのカリーヴルスト(ヴルストはドイツ語でソーセージの意味!)。おいしくないはずがない鉄板の組み合わせ、ファストフード感覚でビールのつまみにがぶりといただくのがドイツ流です。首都ベルリンには、スパイスの香り漂うカリーヴルスト博物館まであるというからまさに国民食!フライドポテトと合わせてどうぞ。
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カリーヴルスト
あづささん
●そして我らが日本代表は・・・
お米の国の日本で、ソウルフードといえばやっぱりおにぎり!(映画『かもめ食堂』で小林聡美さんもそうおっしゃってましたし)。平安時代にはすでにご飯を握ったおにぎりのようなものがあったというから、その歴史は1,000年以上!?さっぱりもよし、こってりもよし、いろんな食材との組み合わせで楽しめるのもおにぎりのいいところです。
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おかかマヨ梅おにぎり
珍獣ママさん
もしもブラジルの人がおにぎりを作っておいしそうに食べているのを見たら、やっぱりうれしいですよね。この機会に、あなたも世界各国のおふくろの味をレパートリーに加えてみてはいかがですか?それに、連日の睡眠不足を乗り切るには、何よりしっかり食べて選手にも負けないパワーをつけないと!