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「死刑になりたいとは思いませんし、死刑になりたくないとも思いません。生かされているうちは生きますし、殺されるときには殺されます。それだけの話です」。獄中でこの文章を書いた加藤智大は、翌年、死刑が執行された。
改めて見ると分かる、多岐にわたる法務省の管轄と職務。責任の伴う組織のトップとして「地味な役職」と発言も、自身の公式サイトでは違うことを書いていた。
「死刑になりたい」━━。秋葉原事件以降もその前も、自暴自棄と自殺願望の紙一重のような事件は起き続けている。
加藤智大死刑囚(39)の刑が執行された。
事件は1949年1月に発生。黒人の居住区に立ち寄っていた白人女性が複数の男から性的暴行を受けたと訴え、黒人男性7人が逮捕された。いずれの裁判でも陪審員全員が白人男性で、8日以内に死刑判決が下された。
死刑判決には、抵抗を続ける市民を萎縮させる狙いが透ける。
矢野直邦裁判長は、被害者は殺害を承諾していなかったことや犯行時の被告の完全な刑事責任能力を認め、求刑通り死刑を言い渡した。
袴田さんは現在、最高裁の決定を待ちながら、静岡県浜松市内の自宅で姉の袴田秀子さんと暮らす。散歩が日課だという。
死刑廃止に向かう国際社会や米国内の世論の潮流に逆行する動きに、批判の声が上がっている。
「津久井やまゆり園」で重度障害者と職員45人を殺傷したとして、殺人などの罪に問われていた。控訴期限は30日で、弁護人が27日に控訴したが、植松被告が取り下げた。