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きょう判決。遺族は裁判をどう受け止め、何を訴えてきたのか。記者会見の発言から振り返る。
飯塚幸三被告に対し法定刑の上限にあたる禁錮7年が求刑されたことをふまえ「検察の判断に感謝したい」としつつ、「本来は7年で足りない」と複雑な心境を語った。
事故は2019年4月に発生。東京・池袋で母子2人が死亡し、他9人が重軽傷を負った。
事故で妻子を失った松永拓也さんは「無罪主張が、遺族やけがをした多くの人にどんな影響があるのか考えたことあるか」と質問した。
この日は、弁護側と検察による被告人質問が開かれた。
松永拓也さんは、犠牲になった妻と娘に対して「生きていくと決めたから、心配しないで」と伝えたという。
「2人の命を無駄にしない」と自分に問いかけ、葛藤してきた松永拓也さんは「大きな視点を持って、事故をなくす」という一つの“答え”に辿り着いた。
弁護側はこれまでに、経年劣化によって「電気系統のトラブルでブレーキが利かなかった可能性は否定できない」と訴えている。
遺族の代理人弁護士によると、元院長側は賠償責任を大筋で認めているというが、慰謝料の金額については争う姿勢。
これまでの公判で、検察側はアクセルとブレーキの踏み間違えを主張。弁護側は「電気系統のトラブルでブレーキがきかなかった可能性は否定できない」と訴えている。