fukuchiyamasendassenjiko
「人生の危機は誰しも一度は訪れる。いいことも悪いこともコインの表裏のようなもの」
気がついたらもう10年だったという感じです。事故も自分の人生の一部で、死ぬまで一緒に付き合っていくのが当たり前なんだと実感がわいてきたのは、10年という時間が経ったからじゃないかなと思います。
「もって3カ月」と医師は言った。呼んでも反応のない順子さんの体を、母もも子さんは必死でさすり続けた。
事故で人生を変えられた人々の10年は、事故後も苦難の連続だった。それでも「生きる勇気を発信できれば」と、生き残った負傷者やその家族、支援者が4月19日、兵庫県川西市でシンポジウムを開いた。