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福知山線脱線事故から10年。私は事故現場を2度訪れており、当時の様子を綴ってみよう。
乗客と運転士計107人が死亡、562人が負傷したJR福知山線脱線事故から、4月25日で10年を迎えた。
事故に遭遇したことに背中を押されて、葬儀司会者として歩み始めて6年4ヶ月。これまで尊い1000人以上のお命を送らせて頂きました。
「もって3カ月」と医師は言った。呼んでも反応のない順子さんの体を、母もも子さんは必死でさすり続けた。
事故で人生を変えられた人々の10年は、事故後も苦難の連続だった。それでも「生きる勇気を発信できれば」と、生き残った負傷者やその家族、支援者が4月19日、兵庫県川西市でシンポジウムを開いた。