どっちかっていうと、上に乗っているメインクーンのほうが堂々としていますが。
その猫の足元に鎮座するのは、20世紀を代表する建築家、フランク・ロイド・ライトが設計した、猫ハウスであります。
ネタ元のhausepantherによれば、ビンテージ猫ハウスが生まれた経緯は、1950年代初頭にGerald Tonkens氏が自宅としてオハイオ州シンシナティに「Gerald B. and Beverley Tonkens House(1954年に竣工)」の設計と建設をライトの事務所へ依頼した際に、Gerald Tonkens氏の娘がFelinusという猫を飼っており、その娘さんからの「猫ハウスも!」とのリクエストに応じて、猫ハウスもあわせて設計することとなったそうです。もちろん、デザイナーはライトです。
事務所は、ライトが好きなチェロキーレッドを用いて、猫ハウスを設計。その猫ハウスは現在、CFA(Cat Fanciers' Association:猫愛好家協会)財団が購入し、同財団が運営する猫歴史博物館にて、招き猫など他の猫歴史コレクションと共に収蔵され展示されています。ちなみに、ライトの猫ハウスは、博物館が購入するまで、オークション業者や古美術商の元を転々としていたのだとか。
博物館の場所はこちら。館内の様子は動画でもどうぞ。
展示の様子はこんな感じ。
ネタ元では、オリジナルのパース図の拡大画像もありますので、ご覧あれ。オハイオまで行く機会があれば、ぜひ足を伸ばしたい場所であります。
ちなみに、猫ハウスと一緒に、ライトがデザインしたGerald B. and Beverley Tonkens Houseは、昨年から売りに出されているようです。お値段は178万8000ドル。
[Vintage Cat House Designed by Frank Lloyd Wright Finds New Home at Feline History Museum in Alliance, Ohio/hausepanther]
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(2014年8月7日「猫ジャーナル」より転載)