新年度に向けて、なりたい自分を手に入れる

人間は、もしできなかったらどうしよう......の不安から、無意識に挫折を回避してしまいます。

■ もうすぐ新年度。何か新しいことを始めたい!

春から入学する方や入社する方、新しい会社に転職する方も多い季節です。

どの方でも新しい気分になる時には、いろいろ感情が高ぶりあれこれ挑戦したい衝動にかられます。しばらくすると気分が続かずに、普段の生活に元通りになります。

これは「人」であれば当たり前の流れです。決して、意志や根性がないと諦める必要はありません。

せっかくなら!自分がしたい事を続けて、成果に繋がった方が嬉しいですよね。

■ 続けるための簡単な秘訣は?

曖昧な目標であれば、曖昧な結果になります。前回のお話では、曖昧な目標を具体的な行動目標にする方法をご紹介しました。

今回は、さらに具体的なメソッドをご紹介します。まず、自分自身に問いかける(聞く)ことで、自分がしたい事を、明確な内容に置き換えます。英語学習も体質改善も業績向上にも活用できます。

[今年の春から夏までに痩せたい!34歳男性]

①なぜ? 大きな目標を問う

例:「適度に引き締まった身体になりたい」

②どうしたら? 小さな行動に置き換える

例:「食べる量を減らす」「一駅分歩く」

③いつ? どこで? だれと?

例:「朝・夕のご飯の量を2/3にする」

  「ひとりで会社の行き返りに20分ずつ歩く」

④それで? 実際に検証してみる

例:「4月1日から10日までに-0.5kg痩せた」

  「このまま7月までに-5kg落ちるか不安」

⑤では、どうする? 結論をだす

例:「4月15日にジョギング部に入る」

  「週末に、3kmだけ1km7分ペースで仲間と走る」

★ここでのポイントは、

自分の目標数字7月までに‐5kgを達成できるかどうかを、具体的にジョギング部に入るという行動で、継続できるように促している。

[今年の秋までにTOEICで750点を超えたい!37歳女性]

①なぜ? 大きな目標を問う

例:「将来外国に住んでも困らないために準備」

②どうしたら? 小さな行動に置き換える

例:「英語教材で学ぶ」「隙間時間を確保する」

③いつ? どこで? だれと?

例:「朝10分間でリスニングをする」

  「夜50分間で単語や文法を10問ずつ解く」

④それで? 実際に検証してみる

例:「6月の模試で600点未満」

 :「このまま9月までに750点達成するか不安」

⑤では、どうする? 結論をだす

例:「7月に短期集中の講座を申し込む」

  「日曜に英語学校へ通い、直接先生から教わる」

★ここでのポイントは、

自分の目標点数9月まで750点に到達できるかどうかを、具体的に短期的に英語学校へ入るという行動で、継続できるように促している。

「人」は、具体的な行動に置き換えたら継続することが可能になります。

一番やっかいなのは、「やっぱり必要ないかも......」「どうせ結果にならずに意味ないかも......」という心の声です。

これを[認知のゆがみ]と言います。

本当は、自分自身に問いかけると具体的な行動で対策できるはずが、もしできなかったらどうしよう......の不安から、無意識に挫折を回避してしまいます。

新年度に向けて、なりたい自分を手に入れるために小さな一歩から進んでほしいと願っています。