究極のドローン「LILY」は究極の自撮ロボットだった

ちょっとこれは、究極で決定版のドローンの登場かもしれないと期待させるドローンの登場です。名前は「LILY」、製品名ではなくて、名前という表記が似合うこのドローン。

ちょっとこれは、究極で決定版のドローンの登場かもしれないと期待させるドローンの登場です。名前は「LILY」、製品名ではなくて、名前という表記が似合うこのドローン。マシーンというよりも、ロボットに近い人をサポートしてくれるドローンです。

まずは、この「LILY」の紹介動画をどうぞ。これがもうホントにLILYが愛しくてかわいくて頼りになる感じで、こんなにすさまじくよくできた製品PR動画って、めったにないという出来栄えです。

このLILYの動画を見ていると、うぇぇえええという変な声さえ出そうな瞬間が、とりあえず2つありますよね。

最初は、12秒ぐらいのところ。投てきしてリリースされると、あと自動的に対象者を追尾してくれるLILY。次は、1分ぐらいのところ。一度水面に落ちて、そこから浮かび上がってくるLILY。

なんていうか、離陸という概念すらないこの感じ、すごくわくわくします。

コントローラーのようなものは、腕にはめている様子はあるのですが、そこで行っているのはドローンLILYの操縦ではありません。やっているのは、追尾すべき対象の認識と、追尾の仕方のモードの切り替えなのです。だから、このデバイスの名前も、そのままズバリトラッキングデバイスという名称なのです。

モードの切り替えは、自分の前をリードで飛ぶ・自分の後ろを追いかけて飛んでくる・自分の周囲を旋回して飛ぶの3つ。きっとこれらの飛行のバリエーションは今度も増えていくでしょう。でも、問題は飛行のバリエーションがいくつあるかってことではなくて、これらの飛行バリエーションはなんのためにあるかってことです。

これらの飛行バリエーションは、ドローンを飛ばすためにあるのではありません。人を撮影するためにあるのですが、つまり空からの自動追尾自撮です。それはきっと自分すらも、ほとんど見たことがない究極の自撮となっているでしょう。

一応、LILYのスペック的なものも確認しておきましょう。

Tech Specs - Lily

LILYの大きさはざっくりCD4枚分の大きさです。高画質動画撮影可能なドローンとしては、小さい部類と言えるでしょう。充電は2時間で20分飛行可能です。

驚くのは防水の仕様。いわゆる防塵・防滴を超えたIP67です。つまり、耐塵・防浸型。なので、動画にあったように水の上に落ちても大丈夫なのです。いや、むしろあれをやりたいがために、この仕様にしたと言えるでしょう。

LILYの飛行性能は、これも自撮のことをちゃんと考えたものとなっています。飛行高度は、ターゲットから最大15m~最小1.75m。また、ターゲットからの距離は最大30m~最小1.75m。その範囲外には飛び出さないようになっているのです。

カメラは、1080p・60fps / 720p・120fpsで、4kのように画質を追求するのではなく、自撮ドローンだから高いフレームレートで動きの速い被写体も逃さない設計になっています。

こういったLILYの仕様は、できる性能を全部詰め込むのではなく、自撮に最適化された結果と見るべきでしょう。これはLILYでどういうコンテンツを生み出したいのか?ということをよくわかっている人がいないとできない設計です。

LILYには、アスキアートのような笑顔がデザインされていますが、これもLILYが飛んでいる様子を見た人が、うっかり笑顔になってしまうことを意図してのものだと思います。どうせ自撮するなら、笑顔が多いものの方がいいに決まってますからね。

それにしても、東大・暦本研で「Flying Head」を体験して、衝撃を受けてから3年。市販品で、しかもこの価格で、全く同じではないですが、ドローンが自分を追いかけてくるという体験が広く全世界で共有されるかと思うと、ちょっと感激してしまうものがありますね。

なお、このLILYですが、6/15までであれば、Pre-Orderということで、ほぼ半値で買うことができます。ただし、出荷予定は2016年の2月なので、ほぼ10ヶ月先のことを今決めないといけないわけですね。これは少し悩みますね、、、

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