漢字を多めにしてみました。だって今日の話題は台湾!
5月22日、ニューヨークでもっとも熱い広場のひとつ、ユニオンスクエアで、台湾の文化を紹介するお祭りが開催されました。
米国議会が1999年に台湾系移民のアメリカへの貢献を讃えるために制定した「台湾系アメリカ人週間」に合わせて2002年から毎年開催されている「Passport to Taiwan(パスポート・トゥー・タイワン)」というこちらのお祭りは、台湾文化関連イベントとしては全米で最大級。台湾の舞踊や先住民のコンサートなどの伝統芸能のパフォーマンスあり、台湾の民芸品の展示販売あり、さらに台湾の屋台料理コーナー(台湾式かき氷、牡蠣のオムレツ、台湾ちまきにソーセージ、バブルティー)あり、と盛りだくさんの内容に、今年は50,000人の来場者が詰めかけました。
ただ、今年は例年と違う点がひとつありました。お祭りの敷地の一角に、地震の被害が大きかった熊本の復興を支援するための特設ブースが設けられたのです。
2011年に起こった東日本大震災の際に、台湾から200億円という巨額の寄付があったことは日本でも報道されたかと思います。歴史上密接な関係があるだけでなく、台湾も日本と同様に地震が頻繁に起こる国(2月にも台湾南部で大きな地震がありました)。今回のこちらのブースも、地震の状況を心配する大ニューヨーク台湾同郷会(TAANY)の皆さまが提供してくださったことにより実現しました。
海外に在住していると、日本で何かあった時にすぐに駆けつけることができないため、こうした災害などが起こる度に本当にいつも心苦しく思っています。そんなわたしたちの気持ちを行動に移せる場を設けてくれた台湾の皆様の温かい心遣いには、本当に感謝してもしきれません。
それも年に一度の自分たちが主役の大イベントの中に。。。!!!
同会の皆さまに加え、数え切れないほど多くの方々のご協力により、わたしたちのブースは2500米ドル(約27万5000円)を集めることができました。それらの義援金は、全額、熊本県と熊本市に送ります(注1)。
来場者の皆さま、装飾や物資を提供してくださった協賛各社さま(注2)には、この場を借りて心より御礼を申し上げます。貴重な時間とエネルギーを割いてボランティアとして協力してくれたたくさんの仲間たち、また、そのボランティアの中心となって動いてくれた、野崎真さん、宮本万里さん、青木麻里さんのご尽力にも、本当に頭が下がります。
百聞は一見に如かず。わたしの稚拙な文章はこのくらいにして、ボランティアの一人として参加してくれたプロの写真家、堀応樹さんが撮ってくれた写真から、台湾と、日本と、ニューヨークが一致団結した当日の熱気が、読者の皆様にも伝わればと思います。
ちなみに写真には写っていませんが、こちらのお祭りで提供される台湾のお料理、とっても美味しそうでした。文章と写真だけでは伝えられないのが残念ですが、もうユニオンスクエア中にこれでもかというくらいに最高に美味しそうな香りが充満していたのですよ。
残念ながら、今回わたしたちボランティア班には、他に目を向ける余裕など全くなく。。。美味しい香りに誘発されたつばで空腹をしのぎ、限界に差しかかった4時頃に真さんが差し入れで持ってきてくれたメロンパンを半分と、終了後に麻里&万里がシェアしてくれた鮭おにぎりを一口いただきました。
パフォーマンスも見たかったし、来年はお客さんとしてしっかり堪能してこようと心に誓いました。
我們愛台灣!!!!!
(6月2日の「気まマホ日記」を一部改訂して転載)
会場は大盛況
毎年恒例の台湾祭り
今年の来場者は5万人!
台湾と日本の密な関係
みんなの気持ちがこの箱に
たくさんのメディアが取材をしてくださいました
取材を受ける、ボランティアのリーダー・野崎真さん(左)
協賛商品盛りだくさん
美しい着物姿で協賛商品をお渡しする、こちらもボランティアのリーダー・宮本万里さん(右)
わたしたちのお面をかぶりたい人が続出。子供に大人気!
大人にも人気
もちろん赤ちゃんにも
台湾の大使・徐儷文さん(中央)と万里っぺ
在ニューヨーク総領事館の石井良実総務部長のスピーチ
この写真に写ってないボランティアの仲間もたくさんいます。忙しいスケジュールの合間を縫って特定の時間だけ駆けつけてくれた方々です。みなさま、お疲れ様でした!
たくさんの方が書いてくださった熊本へのメッセージ
届きますように
"熊本の皆さま、台湾人はいつもあなた方の味方ですよ! 熊本頑張れ! 台湾人は、いつも熊本のことが大好きです!" TAANY代表・張君麟(チャン・チュンリン)さん
"熊本のみんな、幸せを祈っています♥ 頑張れ!"
"ニューヨークとシカゴより、ご多幸をお祈りします。"
"台湾と日本は友達"
1日の締めを飾ってくれたのはこちらの方。募金してくださったたくさんの皆様、本当にどうもありがとうございました!
休憩もままならずに尽力してくれた、万里ぷーと、ボランティアの3人目のリーダー・青木麻里さん(右)。熊本県さま、熊本市さま、待っててくださいね!
All Photo by Masaki Hori
参考)
(注1)
私たちが集めた義援金の送り先は以下です。まだまだ受け付けているそうです!
なお、今回の活動にかかった経費は、ボランティアが負担するつもりだという事を知った熊本発の株式会社銀杏さまからの寄付で大部分を、残りはボランティアの自費でまかないました。
(注2)
ポスターを提供してくださった熊本市役所さまと熊本県庁さま、主旨にご賛同いただき商品を協賛してくださった伊藤園さま、江崎グリコ株式会社さま、東洋ライス株式会社さま、セントラル貿易さまには、この場を借りて心より御礼を申し上げます。ひと目で注目を集められるブースの装飾、アメリカで愛され親しまれている素晴らしい商品のお力がなければ、ここまでの成果を出せなかったことでしょう!