5年の専業主婦生活を経て、在宅リモートワークで復職 3人の子持ちママが実践する、柔軟な働き方

「働きたい...... でも、子供との時間も確保したい......」といろんな思いがありました。

ラシク・インタビューvol.70

コデアル株式会社 小熊 尚子さん

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「在宅ワークメインで仕事をできればいいな。」子育てをしながら働きたい多くのママたちが抱く気持ちではないでしょうか。でも「経験がないのに在宅での仕事ができるのだろうか?」「そもそも仕事の勘を取り戻さないと。」働くことへのブランクを経験した人ならなおのこと、そう思うのも無理はないと思います。

では、実際、専業主婦を経て在宅メインで仕事をしているママはどう感じているのでしょうか。5年の専業主婦生活を経て、2社での業務を経験し、その後、在宅リモートワークメインで仕事を始めたママに実際のところをお伺いしました。

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5年の専業主婦生活を経て、在宅メインで約1日5時間・週4で勤務

LAXIC編集部(以下、編集部):出産後、5年の専業主婦生活を経て、2社で業務を経験し、現在は在宅メインのリモートワークでお仕事をされているそうですね。 現在の働き方を教えてください。

小熊さん(以下、敬称略。小熊):「すべての人にリモートワークを」をミッションに、高報酬のリモートワーク求人を紹介するコデアル株式会社で、営業アシスタントの仕事を在宅メインのリモートワークで行なっています。

週に一度は、本社がある半蔵門に出社して、担当の方と打ち合わせをしていますが、それ以外はすべて在宅でのリモートワークです。業務は午前中と子どもたちが寝た20時半以降に。午前中にメールを送って社内で確認してもらい、返信が来たものを夜に対応する形ですね。

編集部:現在のお仕事をすることにした決め手は何だったのでしょうか。

小熊:代表の愛宕自身も子どもがいることもあり、会社が「子育てをする母」に対して理解がある点が一番の決め手でしたね。私は、実家が遠方のため、子どもの急な病気の時、頼れる人がいません。それも踏まえ、急なお休み等が発生する時に、理解がある企業でないと勤めるのは難しいと感じていました。

仕事をするからには大きな穴をあけたくないという思いから、時間の裁量がきく職場がいいと思いました。そんなときに出会ったのがコデアル株式会社です。

編集部:在宅ということに関する不安はなかったのでしょうか。

小熊:在宅で働くということに関して不安はあまりなく、正直に嬉しいと思いました。面接の時にお会いした社員の方の熱意に感動して、一緒に仕事ができたら素敵だなと思ったのです。どちらかというと、在宅よりも、私にとっては英語よりも難しく感じるIT業界の用語が飛び交うことの方がはるかに不安でしたね(笑)

在宅という点に関しては、コデアルという会社はおそらく日本で一番理解があり、制度が整っている会社ではないかと感じています。

リモートで仕事をすることが普通でオフィスで働いているのとほぼ変わらず業務ができていますし、不明な点が発生した場合も、ビデオ通話やチャットツールを使用して、適宜質問をして解消をしています。在宅でも常に聞ける体制が整っているので、「大変だ」と感じたことはありませんね。

働きたい...... けれど、子どもとの時間も大切にしたい

「はたらく」ことへの方向性を模索し続けた専業主婦時代

編集部:お子さんを出産されてから5年間、お仕事はされていなかったそうですね。

出産を機に前職を辞められた理由は、何だったのでしょうか。

小熊:結婚をしていざ子供を授かりたいと思った時に、妊活をしないといけない状況だったのです。

新卒で入った会社の仕事は、シフト制でしたので、始発から終電まで働くということもあり、妊活にはかなり大変な側面がありました。そのため、規則的な採用担当の仕事に変えてもらったりして、うまく第一子を授かることが出来たのですが、第二子を望むとなると、働きながら妊活をするのはやはり難しく、悩んだ末に第1子の育休中に退職を選んだのです。

編集部:専業主婦をしている時、働きたいという気持ちはありましたか?

小熊:何かしらの形で社会復帰したいなとは思っていました。

運良く3人の子供に恵まれましたが、2人目の妊娠時は切迫早産で長期入院を経験し、第3子の妊娠中も半年間の自宅安静となるなど、社会復帰を決断出来ないまま年月を過ごしていたんです。

「働きたい...... でも、子供との時間も確保したい......」といろんな思いがありました。保育士の勉強をして、資格を取得してみたり...... 働くためにいろんな方向性を見つけたい! と、もがいていた時期だったと思います。

編集部:そんな環境を経て、働こう! と思ったきっかけはなんですか?

小熊:3人目が1歳半になり、断乳をしたことで「そろそろ仕事をはじめようかな」と思うようになりました。1人目2人目の時は、「子どもが小さいうちは自分の側で見ていたい」という考えでしたが、上の子が幼稚園に行く姿を見ると、保育園で育ててもらうのもメリットが大きいなあと感じたのです。

その後、2社を経験し、「子どもが風邪の時はきちんと家で休ませてあげられるような、フレキシブルな環境で働きたい」と思っていた時に出会ったのが今の会社です。

専業主婦として全力で走り抜けた5年間があったからこそ

今、思い残すことなく働くことができている

編集部:実際に働き始めて「働く」ことをどう感じていますか?

小熊:「子どもが小さいときには仕事より子育てを優先したい」という想いがあっての退職だったので、モヤモヤすることも多かったですが、専業主婦時代は無駄ではなかったと思います。もし、この期間がなくそのまま仕事に復帰をしたら、もしかしたら子育てに関して疑問に思ったまま仕事を続ける結果になったかもしれません。

子育てに関しても、全力で5年間走りぬけることが出来たからこそ、今思い残すことなく働くことが出来ているのだと思います。子育てもとても大切な仕事ではありますが、私はやはり社会から遮断された閉塞感があったので、ママとは違う自分を持つという点でも、働くことは大切だと感じています。

編集部:現在の仕事と子育ての時間のバランスはどうですか?

小熊:子供に無理をさせることなく、自分自身も社会に接していくことができる、とてもよいバランスだと思っています。ただ、一番下の子が小学生になるくらいのタイミングで、時間を増やして働けたらいいなとは思っています。

子どもが病気の時でも無理をさせずに働くことができていることが、私にとってはとても大きなメリットです。そのため、特にママにはおすすめだと感じています。

何より、コデアル株式会社のミッションである「すべての人にリモートワークを」に共感していますので、そのために私ができることがあるならば、どんどんやっていきたいですね。

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「5年間、専業主婦として全力で子育てに打ち込めたから、今思い残すことなく働くことができる」という言葉、素敵ですね。大切なのは、子育てに注力したい時があれば注力することができ、戻りたいと思った時に戻れる環境があることだと思います。広まりつつあるリモートワークですが、やはり一部の企業にとどまっているとか、導入の仕方がわからないとか、そんな声も聞こえます。ママだけではなく、パパの選択肢も広めるリモートワーク、女性が働く社会においては必須だと感じています。

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【小熊 尚子さんプロフィール】

2002年に(株)もしもしホットライン(※(現)りらいあコミュニケーションズ)にて、大手都市銀行、自動車保険のコールセンター等のコールセンターのマネッジメントをを行う。一1目を出産後、会社を退職。5年のブランクの末、大手損害保険会社にて社会復帰。その後、求人広告代理店を経て、「すべての人にリモートワークを」がミッションのコデアル株式会社に転職。

文・インタビュー:齋藤 有子

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