世界の食卓を旅しよう! 今回の舞台は、東欧のポーランド!
ポーランドの人は、基本的にご飯を家で食べると言われています。まさにKitchHikeをするにはふさわしい国!
ポーランドを紐解いてみると、まるでジェットコースターのごとく波瀾万丈な歴史があることに気付きます。
16世紀末から17世紀前半にかけては100万km²を越える中央ヨーロッパ最大の国家でした。
それが18世紀末、ロシアやオーストリアなど隣国のからの分割統治により、まさかの完全消滅。
その後、第一次世界大戦中に起こったロシア革命までの100年以上、国のない状態が続きました。
第二次世界大戦では、ドイツとソビエトの密約によって再び分割統治され、国が解体。戦後、社会主義国家として再スタートしたのが1952年。なかなかしびれる歴史を持っているのです。
この歴史を見ればわかるように、長らく劇的に変わり続けたポーランドは、ヨーロッパ中の人や文化が交り乱れ、さまざまな食習慣を取り入れた結果、"食文化のモザイク国家"と呼ばれるほどになっています。
さて、そんなさまざまな食が存在するポーランドの食卓はどんな感じなのでしょう?
今回訪ねたのは、首都ワルシャワに住むフォトグラファーのアンナさんの食卓。ポーランドの家庭料理の定番とも言える伝統的なフウォドニックを作ってくれました。
ビーツとケフィアとレモンをたっぷり使った冷製スープです。
色味は薄みがかったピンク色。普段あまりみない色の食べ物に驚きを隠せませんが、とにかく体に良さそう!
ひとくち食べてみると、なんとも爽やかでヘルシーなテイスト。
ゆで卵も入っているのでほどよくお腹を満たし、かつ火照った体を冷ますのにちょうどいい。
夏にピッタリのスープと言えるでしょう。
まだまだ知らない魅力が詰まっているであろうポーランド。
アンナさんのおかげでポーランドを垣間見ることができました。
お腹が空いたら人とつながるいいチャンス。腹ペコは、世界を知るよいきっかけです。
食卓を通じて、世界とつながる、それがKitchHikeです!
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(2014年11月30日「KitchHike マガジン」より転載)