大阪北部地震、400年ぶり有馬-高槻断層帯が関連か

この断層帯では、1596年に慶長伏見地震(M7.5)が発生しており、同じ断層帯での地震発生は約400年ぶりです。
大阪府北部を震源とする地震について記者会見する気象庁地震火山部の松森敏幸地震津波監視課長=18日午前、東京・大手町
大阪府北部を震源とする地震について記者会見する気象庁地震火山部の松森敏幸地震津波監視課長=18日午前、東京・大手町
時事通信社

6月18日(月)7時58分頃、大阪府で最大震度6弱を観測する地震がありました。

震源地:大阪府北部

マグニチュード:6.1

震源の深さ:約13km

この地震による津波の心配はありません。

【震度6弱を観測した市区町村】

大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市

>>最新の地震情報

気象庁の会見によると、今回発生した地震の発震機構は、東西方向に圧力軸を持つ型。

なお、速報解析では、逆断層型、横ずれ型等は決定出来ていないとのこと。

18日9時30分現在では、余震とみられる震度1以上を観測した地震8回発生しています。

長周期地震動の活動として、大阪府北部、兵庫県南東部、奈良県では、長周期地震動階級2を観測しました。

これらの地域では、高層ビルの高層階などでは、物につかまらないと歩くことが難しいほど、大きな揺れになった可能性があります。

揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険が高まってるおそれがあります。

やむを得ない事情がない限り、危険な場所には立ち入らず、身の安全を図るようにしてください。

このあとの余震などで、塀や壁の一部が倒壊するおそれもあります。

また、寝ている時間帯にも余震が発生することがあります。就寝場所の安全確保や避難経路の確認も行ってください。

過去の事例では同程度の地震発生が1~2割あることから、一週間程度は最大震度6弱程度の余震が発生するおそれがあります。

特に、この数日間は警戒が必要です。

今回の地震は、東西にのびる「有馬-高槻断層帯」、南北にのびる「上町断層帯」や「生駒断層帯」の境目付近で発生したとみられています。

そのため、これらの断層帯のいずれか、もしくは複数が影響した可能性が考えられる状況です。

気象庁の発表によると、今回の地震は上記の中の「有馬-高槻断層帯」の影響が、最も大きいとみられます。

この断層帯では、1596年に慶長伏見地震(M7.5)が発生しており、同じ断層帯での地震発生は約400年ぶりです。

また南海トラフとの関連性については、直接的な関係は大きくないとみられます。

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