本年、2016年は参議院議員選挙が予定されています。
この参議院議員選挙のために、どの程度の費用がかかるかを具体的にイメージすることができるでしょうか。
そこで今回は参議院議員選挙を行うにあたり必要となるお金をグラフ化してみました。
データ出所は総務省自治行政局選挙部 平成25年7月21日執行 参議院議員通常選挙結果調*1からです。
参議院選挙にかかる費用をグラフ化したものが下記になります。
このグラフを見ると、
最も選挙執行費用が少ないのが、
昭和55年(1980年)第12回参議院議員選挙の205億円、
最も選挙執行費用が多いのが、
平成16年(2004年)第20回参議院議員選挙の627億円です。
直近2回の参議院議員選挙では500億円を少し切る程度の費用です。
参議院議員選挙は3年ごとに執行されるので、
その度に、おおよそこのグラフに描かれた程度の金額が選挙執行経費としてかかってきます。
参議院議員選挙執行経費と比較するために、
衆議院議員選挙執行経費もグラフ化をします。
データ出所は総務省自治行政局選挙部 平成24年12月16日執行 衆議院議員総選挙最高裁判所裁判官国民審査結果調*2からです。
グラフ化したものが下記になります。
最も選挙執行費用が少ないのが、
平成8年(1996年)第41回衆議院議員選挙の663億円、
最も選挙執行費用が多いのが、
平成17年(2005年)第44回衆議院議員選挙の745億円です。
このように3年ごとに執行される参議院議員選挙費用と、数年ごとに執行される衆議院議員選挙執行費用はそれぞれ500〜600億円程度のお金が必要となるイベ ントです。
この他に、都道県知事選挙、都道府県議会議員選挙、市区町村長選挙、市区町村議会議員選挙が数年ごとに執行されます。
そして、それぞれの選挙には費用がかかります。
普段意識することのない、参議院選挙執行費用、衆議院議員選挙執行費用ですが、
想像していた費用より多かったでしょうか?それとも少なかったでしょうか?
今回は、国民の意思を政治に反映させる手段の一つとしての選挙にかかる費用についてグラフ化をしてみました。
みなさまのお住いの地方自治体選挙の経費は幾らくらいかかっていますでしょうか?
そして、各選挙の投票率はどの程度でしょうか?
LLCつくばリスクマネジメント 代表社員
渡部秀成
1999年から公的機関、民間企業の大量テキストデータベース整備、検索システム構築、パテントマップ(特許情報)作成等、各国政治家発言、企業経営者発言、株式情報、有価証券報告書等のテキストマイニングに携わる。2011年東日本大震災時にTwitter上に書き込まれた200万件のツイート分析から風評被害対策の仕組みを体系化。
国内外の実験、論文等で明らかになっている、人の心理的・行動特性をベースにした多面的なソーシャルメディア分析を行い、現場で活用できるマニュアルに落としこむ作業まで行なっている。