2014年2月9日 東京都知事選挙が執行されました。投票日前日の2月8日、関東地方には雪が積もり、投票率が低くなることが予想されました。選挙の投票率は46.14%となり、前回の投票率62.20%を下回る結果となりました。
(東京都選挙管理委員会 平成26年東京都都知事選挙 投票結果) http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/h26chijisokuho/h26chi_tou_2200.html
投票率が低くなると、 組織票を持つ候補者が有利になる傾向が、 今回も見られました。
その一方で、候補者がインターネットを活用した選挙運動ができる初めての都知事選挙にもなりました。 候補者が有権者に政策等を訴えるツールとしてインターネットを活用することが主であった2013年参議院選挙時と比較すると、 インターネット上で資金調達する候補者が現れる等、 インターネットの利用方法に幅が出てきたのも特徴的でありました。
今回は、前回の都知事選挙にも立候補された宇都宮健児氏、 インターネットを積極的に活用された田母神俊雄氏、家入一真氏 首相経験者の細川護煕氏、 都知事選挙に当選された舛添要一氏が 東京都内のそれぞれの地域で、どの程度の得票率があったのかをグラフ化してみました。
データの出所は東京都選挙管理委員会、候補者別得票数(全候補)からです。 http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/h26chijisokuho/h26chi_kai_033.pdf
5人の候補者ごとの得票率を区別、市別にヒートマップで表現しました。
得票率が多い順に、 赤色>オレンジ>黄色>緑 の順に表現してあります。
このヒートマップを見ますと、 宇都宮健児氏は清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、国立市等、 田母神俊雄氏は千代田区、中央区、港区等、 舛添要一氏は江戸川区、足立区、葛飾区等、 細川護煕氏は武蔵野市、渋谷区、港区等、 家入一真氏は渋谷区、目黒区、港区等で得票率が高い傾向があることがわかります。
また、2012年の都知事選挙にも立候補された宇都宮健児氏の、 前回の地域別得票率をヒートマップに落とし込んだものは、 こちらになります。 データの出所は東京都選挙管理委員会からです。 http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/h24sokuho/index_chi.html
国立市、小金井市、東久留米市、武蔵野市等で、 宇都宮健児氏の得票率が高い傾向がわかります。今回の都知事選挙で得票率が高かった地域と、 おおよそ重なる傾向がうかがえます。
地域別得票率をヒートマップで表現すると、 候補者がどの地域で、多くの票を積み重ねる傾向があるのか? 見えてきます。
2015年統一地方選挙に立候補を予定されている方々は、 もう一度、各地域別の得票率、 有権者名簿のチェック等をなされてみてはいかがでしょうか?