最近流行りの「エッグベネディクト」という料理をご存知でしょうか?
イングリッシュマフィンの上にハムやベーコンのソテーとポーチドエッグをのせて「オランデーズソース」という卵黄とバターとレモン汁などで作った濃厚なトロッとしたソースをかけていただく料理。
パンケーキやフレンチトーストに続く注目フードとしてテレビや雑誌などでも取り上げられています。
カリッと焼けたパンに半熟の卵と、ソースの濃厚さと酸味がベストマッチ。
フォークを入れてその卵黄とソースが交じり合う瞬間は至福のひととき。
シズル感もたっぷりの見ておいしい、食べておいしいの至福のメニュー。
アメリカではブランチメニューとして定番の一品です。
サーモンなど魚介がのっているものもあるし、イングリッシュマフィンではなくビスケットだったり、ソースにスパイスを効かせたり白ワインが入っていたり、野菜と組み合わせたりお店によって味わいもさまざま。
以前、日本ではアメリカ風のダイナーやホテルの朝食メニューとしてしか食べられませんでした。
けれど最近ではカフェやファミレスでも食べられるようになり、さらにコンビニの商品としても登場し、より身近なものになってきました。
なんだか実物を見ているととても優雅で「作るのではなく外で食べる食事」という感じがするのですが実は作り方はとても簡単なのです。
スーパーで手に入る食材で、どこの家庭にでもあるような道具で作れます。
その作りやすさからか実は去年から雑誌や書籍などの撮影で何度も作りました。
お昼のまかないに出しても歓声が上がる人気メニュー。
いろんな作り方はあるのですが、ポーチドエッグを作るのと、オランデーズソースを作るのはどのレシピも共通。
そこでおうちで作りやすくておいしいレシピをここでご紹介したいと思います。
【エッグベネディクト】
材料(1人分) 作成時間15分
イングリッシュマフィン 1個
ハム 厚切りなら2枚、薄切りなら4〜6枚
(ポーチドエッグ)
卵2個
水 600ml
酢 大さじ1
塩 小さじ1
(オランデーズソース)
卵黄 1個分
水 大さじ1
バター 50g
レモン汁 大さじ1〜2
1, ポーチドエッグを作ります。卵は小さな器に割り入れておきます。小鍋に水と酢と塩を入れて火にかけます。
*器から湯に入れることで飛び散らずきれいな形になります。酢と塩は凝固作用を高めます。
2, 沸騰したら弱火にして泡だて器やさいばしで鍋をぐるぐるとかき混ぜて渦を作り真ん中に静かに卵を落とし入れます。
3, 2分茹でキッチンパーパーの上にのせて軽く水分をきります。
卵は割れやすいのでやさしく扱うこと。
4, ボウルに卵黄と水をいれて60度くらいの湯煎にかけて白っぽくなるまでよく泡立てます。
5, バターを少しずついれて混ぜあわせて乳化させます。
分離しないように必ず混ぜながら、少しずつ加えること。
6, 4にレモン汁、レモンの皮のすりおろしを加えて味をととのえます。
7, イングリッシュマフィンは横半分に割って軽くフライパンで焼きます。ハムはお好みでさっとソテーします。
8, マフィンにハム、ポーチドエッグを重ねてオランデーズソースをかけて黒胡椒(分量外)をふります。
*ポーチドエッグは割れやすいので手で優しく持つといいでしょう。
ポーチドエッグは作れるとカレーにのせたり、サラダに添えたり、といろんな料理に活用できます。
必ず器に割り入れてから湯にそっと落とすこと、酢を入れた湯で茹でることがポイント。
オランデーズソースは溶かしバターをつかうとさらっとしたソースに、柔らかくしたバターを使うともったりとしたソースになります。
出来上がりの質感の好みで混ぜていくバターの状態を決めます。
いずれにせよ、少しずつ混ぜ加えること。一気に加えると分離します。
濃厚だけどレモン汁がきいているので後味はさっぱりと。あまったらゆでた野菜や、ソテーした魚介類、オムレツにかけてもおいしいです。あればレモンの皮のすりおろしを少しいれると香りがぐんとよくなります。
お皿に盛り付けるときは余白ができる白い大きな皿にのせるのがおすすめ。
さらにグリーンの食材を添えると見た目もさらに美しくなります。
時間のある週末に作ってぜひ素敵なブランチタイムを過ごしてみてくださいね。