10/23投開票の東京10区衆院補選は、投票締め切り直後、若狭勝さんに当確が出ました。
しかし、私は敢えて言います。
この選挙、鈴木ようすけは「勝った」と。
念のため、本記事は私の個人的な見解であり、民進党の方針とも鈴木ようすけ陣営の方針とも、まったく無関係であることを申し上げておきます。
この戦いを位置づけよ。この戦いの「勝ち」を定義せよ。
まず、この東京10区補選の前提条件を整理しましょう。
この東京10区(豊島区、練馬区の一部)では、2005年の郵政選挙から小池百合子さんが自民党公認候補として立っています。
以来小池さんは、2009年の政権交代選挙も含めて毎回9万〜10万票を得票しています。
比例復活のない補欠選挙であれば、単純にこの票数を上回らなければ当選はありません。
小池さんの後継となった自民党候補は、都知事選で小池さんを応援して一躍名を挙げた若狭勝さんです。
盤石の地盤に加え、小池ブームの追い風。
そして、民進党公認候補の鈴木ようすけさんは、選挙初挑戦。当初は無名です。
以上の前提条件を普通に捉えれば、鈴木ようすけさんがこの補選で当選するということは、99.9%無理です。
では、どうするのか。
スポーツにおいても、99.9%勝ち目のない相手と戦わざるを得なくなるということは、しばしばあります。
そういうとき、監督は選手になんと言うでしょうか。
「勝たなければ意味はない。必ず勝て」
と言うのでしょうか。
で、予想通り負けて帰ってきたら、その監督はあれが悪いこれが悪いと言うのでしょうか。
そんな監督は早くクビにしないと、有望な選手の成長の芽を摘んでしまいますね。
その試合を「勝たなければ意味はない」と定義したら、負けたら本当にその試合は「意味のない試合」となってしまい、そこから得られるものは何もない、ということになります。
優秀な監督であれば、試合に勝つことができないならば、その試合からどうやって収穫を得るかを考えるはずです。
試合に勝てないならば、監督は、その試合がその選手にとってどういう試合なのかを「位置づけ」ます。
そして、その位置づけの中で、その試合における「勝ち」を「定義」します。
私は鈴木ようすけさんの監督でもなんでもありませんが^^;、私は勝手に、「鈴木ようすけの勝利条件」を「ダブルスコアを阻止すること」と想定していました。
誰がどう見ても落下傘である若狭勝さんがフワフワした選挙をやっている中、地元出身の鈴木ようすけさんは「誰もに居場所がある社会を」と訴え、地元の商店街振興、保育や介護、英語教育の充実など、地元に根ざした政策を、ドブ板で地道に訴え続けてきました。
そうした訴えが選挙期間中に着実に浸透し、当初はトリプルスコアかもしれないと言われていたこの東京10区補欠選挙ですが、最終的には若狭勝さんが75,755票、鈴木ようすけさんが47,141票を獲得し、惜敗率は62.2%となりました。
私の設定した勝利条件を、見事にクリアしたわけです。
NHKの出口調査によりますと、鈴木ようすけさんは無党派層の半数近くの支持を得たとのことです。
小池ブームの中で、これも大きい。
そして投票率は34.85%と、過去最低とのこと。
補選なので致し方ありませんが、投票率が下がれば地盤のある与党有利となるはずですから、その中で支持を伸ばしたことも大きいです。
投票率がもっと上がる総選挙なら、さらなる票の上積みが期待できます。
鈴木ようすけさん。そして鈴木ようすけを応援した皆様。
なんら恥じることはありません。自信を持っていい結果だと私は思います。
もともと厳しい環境なのですから、一回の選挙で一喜一憂せず、時間軸を見据えながら、当選までの道筋をロードマップ的に考えていく必要があります。
鈴木ようすけ陣営として今後やるべきことは、今回の得票をきちんと固め、無党派層に対してさらなる票起こしを行うことですね。
立ち止まるな。あきらめるな。前に進もう。
鈴木ようすけを応援してくださった、すべての皆様に申し上げます。
鈴木ようすけを応援したわけでもないのに事情通のような顔をしている人たちが、訳知り顔でいろんなことを言うでしょう。
そんなものは、一切気にする必要はありません。
私たちは鈴木ようすけが自信を持って応援できる候補者だと知っているし、私たちは決してあきらめないのですから。
大事なのは、こういうことです。
立ち止まるな!
ようすけGO!