「まちかいぎ」直前ポイント解説記事の2回目です。
今回は、ある種タブー化している「都営三田線の西高島平駅からの延伸」について解説します。
■ポイント2: 都営三田線、西高島平駅から先へ延ばす?
板橋区の北の大動脈・都営三田線。
その"終点"西高島平駅を、Googleマップ上で見ると...。
その先、な〜んにもありません。
西高島平駅の中から見ると、こんな感じ。
駅を出て、外側から撮影するとこんな感じです。
まるでゴボウを斜め輪切りにしたように、高架がバッサリとぶった切られています。
ここまでスカッと「はい、終わり」みたいになっている鉄道、都市部ではそうそうないと思うのですが。。。
都営三田線の高島平駅―西高島平駅間が開業したのは1976年ですが、以来38年間、ずーっとこの状態です。
西高島平駅から向こうに人が住んでいないのか?
そんなことはありません。板橋区三園から埼玉県和光市にかけて、マンションや戸建てがどんどん立ち並び、西高島平駅はこれらの地域から大勢の通勤・通学客が利用しています。
なぜこんな状態になっているのか?
Wikipediaに建設経緯が書かれています。
詳しくは上記記事をお読みいただきたいと思いますが、鉄道会社の思惑や他路線の建設など、様々な紆余曲折があったが故の「行き着きどころ」だったわけですね。。。
交通政策というのは、本当にまちづくりのキモです。
そして、先々の展開を見据えてやらなければ、取り返しがつかないことになります。
40年前であればヒュッとできたはずの延伸も、今からやろうとすると、多大なパワーを必要とするものになってしまっているのです。
■交通は接続しなければ発展しない。しかし「今の有り様」を好む人も多い
鉄道やバスなど、およそ交通機関というものは、相互に接続しなければ利用者数は伸びず、まちも発展していきません。
板橋区町会連合会高島平支部では、区に対して「都・国ほかの関係機関に対し、三田線の西高島平以西への接続に関する働きかけが、今後も継続して行われるよう」要望しています。
ただ、高島平住民アンケートでは「延伸するべきではない」というご意見も多数あります。
「埼玉側に延びても、高島平にメリットはない」というご意見については、延伸すれば高島平のまちづくり如何によっては集客力を高めることもできると思うのですが、「延伸したら座って通勤できなくなる」というご意見については、ごもっとも...というほかありません。
ゴボウぶった切り線であるおかげで、西高島平・新高島平・高島平あたりから乗れば、朝の通勤時でもかなりの確率で座れますからねぇ^^
都営三田線は、西高島平から先へ延ばすべきか? 延ばすべきでないか?
延ばすとしたら、どこに向かって延ばすべきか?
あなたのご意見はいかがでしょうか?
ぜひ「まちかいぎ」で聞かせてください!
(2014年9月19日「中妻じょうたブログ」より転載)