家入一真さんごめんなさい丸パクリします宣言―「ぼくらの板橋」始めました

当初は無風かと思われた東京都知事選挙ですが、細川・小泉タッグの殴り込み、そして35歳という若さの家入一真さんの立候補で、俄然おもしろくなりました。投票が締め切られた今、家入一真さんの新しい試み「ぼくらの政策」を高く評価し、「本当にすみません!すばらしいと思うんで丸パクリします」と宣言させていただきたいと思いますm(_ _)m

当初は無風かと思われた東京都知事選挙ですが、細川・小泉タッグの殴り込み、そして35歳という若さの家入一真さんの立候補で、俄然おもしろくなりました。

私は細川護煕さん支持の立場を取っていましたが、投票が締め切られた今、家入一真さんの新しい試み「ぼくらの政策」を高く評価し、「本当にすみません!すばらしいと思うんで丸パクリします」と宣言させていただきたいと思いますm(_ _)m

家入さんの「ぼくらの政策」の功績は、若い有権者の政治参加のハードルを引き下げ、ゆるいスタンスで、誰でも気軽に参加できる仕組みと雰囲気を作ったことにあると思います。

■「プロの視点」でほとんどの時間を使い果たす現職政治家

家入一真さんの政策決定プロセスは、Twitterでハッシュタグ「#ぼくらの政策」を使ってもらって30,000件を超える意見を集め、それに基づいて120の公約に落とし込む、というものでした。

有権者の意見をICTを活用して広く集め、それを政策に反映させる―。

これが重要であることは、心ある政治家であればみんな考えていることです。「オープンガバメント」という考え方も徐々に広まりつつあります。

なのになぜ今まで、有権者、特に若い有権者に「政治が自分たちのほうを向いていない」というフラストレーションが溜まっていて、今回家入さんにそれが一気に流れたのか。

それは、私を含む現職政治家は「プロの視点」で考えており、家入さんは「いち住民の視点」で考えていた、というところがポイントだと考えています。

従来の政策プロセスと「ぼくらの政策」の比較をしてみました。

従来の政策の「起点」、つまり発生ポイントは、「公約や政治家の意思」「発生した問題の提起」「統計などの集計されたデータ」「海外、国、他自治体などの動向」に加えて、請願・陳情という形で「住民の生の声」もダイレクトに反映させることができます。

ただ実際のところ、「発生した問題」が行政側から提示されるとか、「海外、国、他自治体の動向」つまり国がこういう方針を決めたからとか、他自治体はこういう取り組みを始めたとか、または「統計データ」―高齢化率が20%を超えたどうしよう!とか、そういう起点のウェイトが高いという印象を私は持っています。

こういう起点の政策だって、住民にとって極めて重要なものです。

だから政治家は――心ある政治家であればなおさら――こういう問題に真剣に取り組もうとします。

例えば、2/17に私は板橋区議会本会議で一般質問を行う予定になっていますが、その質問項目をここに先行公開します^^(時間の都合で、一部削減する可能性があります。ご了承ください)

(1).新あいキッズについて

1.人的な質の確保について

2.屋内測位システム導入の提案

3.児童館のあり方について

4.おやつの時間について

5.土曜日の小学生の居場所について

6.「ボーダーの子」への対応について

(2).がん対策について

1.「がんと向き合う社会」をめざす「板橋区がん対策推進条例」を

2.総合的な「がん対策予算」としての予算枠組みを

3.子宮頸がん検診の受診率向上と検診の質改善を

(3)絶対高さ制限・最低敷地面積制限について

1.本件は広く区民に理解されているか

2.「良好な住環境」の定義について

3.平成26年度中の都市計画化は必須か

4.地区計画を中心としたまちづくりを

(4)障がい者福祉について

1.大人の発達相談の早期実施を

2.旧三園中継所を障がい者向けグループホーム・ケアホームに

3.重度心身障がい者の受け入れ枠拡大を

4.就労支援A型の実施を

5.使用済み小型家電からのレアメタル回収事業を福祉作業所の受託事業に

(5)地域の課題について

1.携帯・スマホなどの「ながら歩き禁止条例」制定を

2.都営三田線新板橋駅―JR板橋駅間を「歩行者重視の道」に

いかがでしょうか。みなさんの心に「刺さる」質問でしょうか...?(不安^^;)

私としてはどの質問も区民のために非常に重要だと考えており、これらはたくさんのアイディアの中から厳選して絞り込んだ質問です。

しかし、例えば「絶対高さ制限・最低敷地面積制限について」などは、特に若い方々からすれば、ポカーン...な感じなのではないかなぁ、という気がします。

プロセスも複雑です。

「請願・陳情」は誰でも(板橋区民でなくても!)出せるのですが、提出時には区議会事務局とやりとりが必要ですし、提出後も簡単に結論が出るケースは少ないのが実情ですので、ハードルが高いと受け取られてしまっているかもしれません。

(とはいえ、請願・陳情は区民の生の声を区議会に直接届けられる重要な方法ですので、ぜひご活用いただきたいと思います。こちらを参考に、チャレンジしてみてください!)

こういった「プロ視点」の起点やプロセスも大変重要なのですが、そうであるがゆえに、真剣に取り組もうとする議員ほど「プロ視点」にフォーカスしてしまって時間の大半をそれに割かれてしまい、「もっと気軽に住民が意見を言えるようにするにはどうすればいいか」という方向にアンテナが向きにくくなってしまっているのではないか...という気もします。

ちょっと長くなってきました。第2回・第3回に続きます...!

(2014年2月9日「中妻じょうたブログ」より転載)

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