初めての妊娠が流産になった2011年。早く次の子どもがほしかったのですが、まったく妊娠しないのです。定期的に婦人科検診には行っていましたが、さほど異常はない。強いて言うなら血液検査でプロラクチンの値が少し高めで、妊娠しにくいのかも言われつつも、様子見でした。
奇想天外、天真爛漫な子どもたちと毎日一緒に過ごせたら楽しいだろうな、子育てがしたいな、とずっと思っていた私。言い換えると、自分で生むことが重要なのではなく、養子や里親も考えていました。もし35歳までに妊娠しなかったら、その準備を進めていこうと決めていました。養子を引き取る場合、親と子どもの年齢差が40歳以内というルールを設けている場合もあるため、赤ちゃんを育てたい私は、40歳がリミットだと考えていました。
生理が来るたびに、月1回はがっかり。一度は検査薬がうっすらと陽性になり、病院に行ったのですが、妊娠ではなかったことも。そのときの検査薬は使用期限が過ぎていました。大事ですね、使用期限(笑)。
大学院では、特別支援教育を学んでいました。私が一番熱心だったのは、「低出生体重児(未熟児)は、発達障害をはじめ、さまざまな障害を持つ可能性が高くなる」という病理の授業でした。身長100cmしかない私が妊娠した時、赤ちゃんが低体重で生まれることは確実です。1000g以下で生まれるとどんな可能性がどれだけあるのか、1500g以下だとどうなのか、それを学ぶことができたのは、心の準備に繋がりました。
私は妊娠、出産、子育てのハウツー本があまり好きではありません。一般的な、健康な人へ向けたものがほとんどで、私には合わないことが多く、例えば「適度に運動しましょう」と書かれていても、私は車椅子なのでウォーキングなんてできません。また私は帝王切開、全身麻酔が必須の出産なのですが、帝王切開に向けた妊娠・出産本もあまりありません。時には「自然分娩では、生まれた瞬間に赤ちゃんの肺に一気に空気が入るので、肺が強くなります」と書いているものもあり、帝王切開が決まっている私にとっては、落ち込む情報もよくありました。実際の統計で、肺が強くなるということが証明されているのでしょうか?迷信的なことが書かれた本も多いと感じます。
修士論文もほぼ書き終わり、大学院も残すところあと三か月の2012年の年末。就職しようか、でも転勤族のパートナーの転勤もあるかもしれない、どうしよう、と悩んでいるときに、赤ちゃんはやってきてくれました!
年末年始で実家に帰省し、やけにお肉が食べたくなったり、すっぱいものがめちゃめちゃ美味しく感じられたり。実家だったので、基礎体温を測るのも忘れていました。香川県の自宅に戻ってから生理が遅いことに気づき、妊娠検査薬を試しました。
「家族のかたち」という言葉を聞いて、あなたの頭にを浮かぶのはどんな景色ですか?
お父さんとお母さん? きょうだい? シングルぺアレント? 同性のパートナー? それとも、ペット?
人生の数だけ家族のかたちがあります。ハフポスト日本版ライフスタイルの「家族のかたち」は、そんな現代のさまざまな家族について語る場所です。
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