身長100cm、体重20kgの私が妊娠。ずっと待っていた赤ちゃんにワクワクし、とても嬉しかったのですが、不安もありました。妊婦さんは本やネットで妊娠中に気を付けたほうがいいこと、やった方がいいことなどを知ることができます。でもそのほとんどが歩ける妊婦向け、一般の出産向けなのです。
車椅子で、小さな体の私にとって、目標は27週まで体を持たせて、出産すること。
帝王切開も決定していました。一般の妊娠、出産とは大きく違います。
そんな私に当てはまる、参考になる情報は本にもネットにもなく、医師に直接聞くしかありません。そして医師だって、「できるところまで、やってみよう」というスタンスなので、何が私にとってはいいのかは分からにところもありました。
とにかく27週に向け、無理のない、安全な妊婦生活を送るため、試行錯誤でした。
その中で私がやった三つのことを紹介します。
まず一つ目は車椅子の改造です。
長時間、車椅子に座っている姿勢は、赤ちゃんの成長にも、私にも、良くないと思ったからです。
車椅子の座る部分に板を取り付け、座面を広くし、車椅子でも寝転がれるようにしました。
ホームセンターで車椅子の幅に合わせて板を切ってもらい、それを結束バンドで止めるだけ。
簡単です!
総計1500円と値段もお手頃。
この車椅子改造のおかげで、妊娠中も無理なく横になりながら、お出かけを楽しみました。
二つ目は保温弁当箱です。
私は調理をするとき、踏み台の上に立つのですが、自分の足の力だけでは立てないので、キッチン台にもたれて、体を支えます。
そうするとどうしてもお腹をキッチン台に当て、体を支えることになるので、おなかが圧迫されてしまうのです。
また、おなかが大きくなるにつれ、体のバランスもとりにくくなります。
もしキッチンで立っているときに転んだら、骨折してしまいます。
妊婦の私にとっては、キッチン立つことはケガにつながる可能性が高いので、控えることにしました。
一日数時間ヘルパーさんが来てくれるので、ヘルパーさんがいる間に昼食をとり、夕飯はヘルパーさんに保温弁当箱に詰めてもらうことにしました。
おかげで家に一人でも、あたたかい夕飯が食べられました。
そして三つめは室内移動です。私は家の中では車椅子を使わず、床を這って動きます。
でもおなかが大きくなり、体を手で支えて動くのも辛くなってきました。
無理をしたら、骨折にも繋がります。
何かいいものはないかと、探すと、、、ありました!100均で買った、園芸用品、植木鉢を置くローラーつきの板です。重量制限は30kgで、私はセーフ!これに乗って家の中を動くとラクラクでした。
安全第一、無理をしないがモットーの妊婦生活のおかげで、大きなトラブルはなく、妊娠中期に入りました。
赤ちゃんも順調に、平均の重さ、大きさに育っていきます。私の体の大きさは全然平均ではないのですが。ただ、子宮の大きさは平均女性並みだったから、安全にここまで来れたのかもしれません。
私の体と赤ちゃんがどこまで持つか分からない、手探りの妊婦生活。
「人間の体って、本当にすごいなぁ」と思っていました。
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