このおっさん、ブライアンさんは、現在40才。
20年間、IT企業で働いていた。
2011年、Twitterを始めて、日々のうっぷんをジョークにして、呟き始めた。(Twitter アカウントはこちら@TheNardvark)
彼の呟きは瞬く間に人気を博し、現在のフォロアーは4万人を超えている。
かなり早い段階から、そのブライアンさんをフォローしていた人物のひとりに、「Late Night With Seth Meyers」という人気番組のヘッドライターがいた。
彼は常に才能を求めており、各所から推薦のレジメなども多数寄せられていたが、彼の好みはTwitterで才能を見つけることだった。
常に面白い呟きをする人物のベスト20をつくっており、ブライアンさんもその中に入っていたが、去年の秋からはベスト3に入っていた。
で、彼はブライアンさんのことを番組のホストのSeth Meyersさんとプロデューサーに告げ、ふたりもフォローするようになり、彼らもブライアンさんのことを気に入った。
ブライアンさんは面接に呼ばれ、採用が決まり、2,3か月前から、その人気番組の専業ライターになったのである。
40歳のおっさんが、である。
普通の会社員のおっさんが、である。
それまで、自分にそんな一級の才能があるなどと思っていなかった、ただのおっさんが、である。
ところで、はてなブログと2年の付き合いだけど、面白いことを書くな~と思ったひとたちが、他メディアに寄稿するようになったり、本を出版されたりしていくのを、頻繁に目の当たりしている。
もちろん、若いひとが多いが、ただの「おっさん」「おばはん」にも、大いにチャンスがある。
大阪の「おばはん」の悶絶ブログなら、誰だって読みたいはずだ。
リストラされた「おっさん」の、「涙と夢のリストラ川柳ブログ」なら、僕だって読みたい。
あなたが、おもろい「おっさん」なら、恥ずかしがらずに、「おもろいこと」をネットで公開しよう。
あなたが、とにかく絵を書くのが好きなら、絵や漫画をネットで公開しよう。
政治についてモノ申したくてしかたがないなら、バカ殿の格好で政治放談をやって、動画で公開しよう。
ヒョウ柄がそんなに好きなら、「大阪ファッション通信~毎日がヒョウ柄!」っていうウェッブメディアをつくろう。
ブライアンさんみたいに、それが職業になれば、サイコーだ。
だけど、そうならなくても、いいじゃないか!
どっちにしたって、僕ら「おっさん」「おばはん」は、もうすぐ命が尽きるのだ。
ほんとうにやりたいことをやってから、ほんとうの自分になってから、死のうじゃないか!
生きている間にブレイクしなくても、ゴッホみたいに、死後に大爆発するかもしれない。
「おっさん」「おばはん」にとっての問題は、それでカネになるか、それがブレイクするか、じゃない。
本当になりたかった自分になることなのだ。
若いころは、経済的に、あるいは、世間体や見栄に縛られて、それができなかった。
でも、子どもたちが巣立ち、あるいは巣立ち間近になって、そうなることへの障害も格段に少なくなったはずだ。
今の最大の障害は、「自分なんかできない」「自分のやることには価値がない」などと、自分を過小評価して踏み出せないことなのだ。
もう、30年ぐらいで、どうせ人生は幕を降ろすというのに。
今こそ、本当にやりたかったことを始めよう。
そして、最低でも、3年は続けよう。
ブライアンさんみたいに。
*ブライアンさんのことは、今朝この記事を読んで知りました。
(2014年4月18日「ICHIROYAのブログ」より転載)