長い外資系キャリアで学んだ習慣のひとつに、目が回るほど忙しくても、絶対に「忙しい」と言わない、ということがあります。実際、「忙しい!」と普段から発言している方や、「ちょっと今、忙しいから」とかいう理由で頼み事や打ち合わせや飲み会を断る方、よくいますよね。でも、こういう言動をする方は、とても損をしています。その理由は、3つあります。
1)「忙しくてできない(会えない)」ということは、時間はあるけど他の何かをしている(他の誰かに会っている)わけですから、他の何か(または他の誰か)を優先している事に他なりません。つまり、「忙しい」という断り方は、「あなたから頼まれた事は(または、「あなた」は)優先順位が低いです」と同意義です。本人は意識してないかもしれませんが、普通に考えたら、かなり相手に失礼な言い方をしているわけです。
2)何回もお願いしたり誘ったりしても、「忙しいので」と断り続ける人は、そのうち物事を頼まれなくなり、誘われなくなります。要は「忙しさ」を前面に出してる人は、他の人を遠ざける、「忙しそう」なので誘ったり頼んだりしにくい雰囲気。を作ります。これ、人とのネットワークや信頼関係という意味から、社会的にはかなりマイナスです。
3)別に外資系でなくても、普通に仕事をしていたら、「忙しくない」なんて人はいません。「忙しい」のは「当たり前」であり、時間は「あるもの」ではなく「作るもの」なんです。「忙しい」と言うこと自体、「私は自分のタイム・マネジメントができてません」、「自分は余裕が無い人です」と宣言するのと同じです。これ、決して良い印象ではありません。
よくいるのは、「忙しい=出来るヤツ」だと勘違いして、「忙しそうなオーラ」を出しまくってる人です(笑)。自分も若い頃は昔はそうでした。本当は「忙しそう」と「優秀」は全く関係無いんですけどね。どちらかというと、反比例するかもしれません。「忙」という字は、「心」を「亡」くすと書きます。忙しそうに行動してると、(人間としての)心を亡くしてしまうのかもしれません。また、SNSやネットをしてない人が、「忙しくて、SNSとか見ている(やっている)時間が無い」という理由を挙げる人がいますが、世の中では「あなたより、はるかに忙しいであろう人たち」がSNSやネットを使いこなしているんですよね。というわけで、実際はどんなに忙しくても、決して「忙しい」を口にしない、また「忙しそう」に見せない、のが大切です。
「忙しい」は禁句です!
GAISHIKEI LEADERSは、外資系企業での仕事等を通じて日々グローバル社会とかかわってきたメンバーが、自らの『和魂洋才』を一層磨き上げ、社内外で活用し、グローバル社会と調和した、開かれた元気な日本の未来を実現することを目指し、設立されたコミュニティ・プロジェクトです。『和魂洋才』の梁山泊となり、日本社会・日本企業の多様性の欠如や視野狭窄、長期停滞等の課題に対して、新たな視点での解決策を提案し、政治・経済・教育の各分野から日本社会に変革を起こしていくことをゴールとして活動を展開しています。