ヤンキース入りが決まった田中将大投手が、入団会見を行った。日米合わせて約300人の報道陣が集結。通常の入団会見が行われる会場ではなく、スイートルームの「レジェンズ・クラブ」が使用される超VIP待遇でのお披露目となったが、田中の軽妙な受け答えに何度も笑いが起こり、本人がそのたびに「マー君スマイル」を弾けさせる和やかなムードとなった。
■ユーモア溢れる会見
ジラルディ監督にピンストライプのユニホームと帽子を被せてもらった田中が冒頭に英語で「Hello! My name is Masahiro Tanaka. I'm very happy to be a Yankee!」とあいさつすると、緊張感のあった会場の空気が一気に緩んだ。本人もしてやったりの笑み。これで満足したのか、続けて何かあいさつがないかを聞かれると「いや、もういいです」と笑顔で返した。
その後も田中は茶目っ気たっぷりの回答で米国人メディアを魅了していく。特に笑いが大きくなったのが、ニューヨークに入ってから最初の食事は何だったかを聞かれたときだ。「近くのスーパーの寿司を食べました」。アメリカらしい料理名を期待していた報道陣は、意外な答えにドッと沸く。よほど印象深かったのか、その後、生中継した「YES」の単独インタビューで「寿司は美味しかったか?」と聞かれて「おしかったです」と答える一幕もあった。
会見では、ヤンキースの先輩である松井秀喜氏と電話で話した事実も明かした。2009年のワールドシリーズMVPからは「(ニューヨークは)すごくいいところだから」と声をかけられたという。
ユーモア溢れる会見で「つかみはOK」といったところか。大注目の右腕が、メジャーで新たなキャリアを積み上げるために、上々のスタートを切った。
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(2014年2月12日フルカウント「マー君がヤンキース入団会見 渡米後初めて食べたのはスーパーの寿司?」より転載)