14日のボローニャ戦、本田圭佑は先発出場しながらも見せ場をつくることが出来ず、途中交代。ファンからはブーイングを浴びた。現地でも各紙、本田に対して厳しい評価を下している。
■「多くのスペースを本田がカバーしなければならなかった」
15日付イタリア地元紙各はボローニャ戦で先発しながらも、見せ場無く後半21分で交代したMF本田圭佑にチーム最低点の低評価を与えた。
「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙はMFカカ、コンスタン、DFデ・シリオに並ぶ最低の『5点』だった。
「イタリアのブーイングを初めて受けるが、それはともかく乏しかったチームへの貢献よりも軟弱なプレーに対してのものだった。右サイドは本当に彼のポジションではない」と酷評された。
本田が放ったシュートはゼロ。ドリブル突破も1度だけというデータも並べており、軟弱の誹りを受けても仕方が無い内容だった。最高点は後半41分に決勝点を決めたFWバロテッリの『7点』だった。
「コリエレ・デロ・スポルト」紙で本田はカカと並ぶチーム最低の『4.5点』だった。
寸評もかなり厳しい。
「パッツィーニとの交代で、ピッチを後にする時に、激しいブーイングがあった。またもや忘れたくなるような試練だった。この日本人はこのミランでは常に困惑しており、居心地が悪そうだ」
ミランとロシアリーグとのレベルの差に困惑しているのか、苦闘の続く右サイドに居心地を感じているかのように見られても、仕方が無いのが現状だ。
最高点はGKアッビアーティとバロテッリの『7点』。
■「ぼんやりとだが後半の初めはましだった」
単独最低点を付けたのは2つ。「トゥット・スポルト」と一般紙「コリエレ・デラ・セーラ」は本田に『4.5点』を付けた。
「トゥット」は「ターラブは実力を発揮。本田は破滅的」と見出しで本田のライバルを評価。それと対比するように「破滅」と酷いパファーマンスだったと酷評した。
寸評ではプレーの遅さ、そしてロッカーへ直行したことについて書かれていた。
「あまり馴染みのないサイドに広く開いて消えていた。中に入ってくるときは、遅く、苦しんでいた。ブーイングとともにピッチを後にし、失望してロッカールームに直接行ってしまった」
こちらも最高点はアッビアーティの『7点』。
「コリエレ・デラ・セーラ」の寸評も似たようなものだが、わずかだが良い時間があったことについて書かれている。
「実力を取り戻すまでに時間がかかった。ぼんやりとだが後半の初めはましだった。パッツィーニと交代の時、サンシーロ(のファン)はブーイングを浴びせた。彼はすぐにロッカールームに入って行った。本田をケアするためセードルフ監督はロッカーへ続くトンネルにすぐに入っていった」
バロテッリとアッビアーティに最高点の『7点』をつけ、バロテッリを最優秀選手とした。
最後の一般紙「ラ・レプブリカ」は本田に『5点』を与えた。
「サイドから中央をえぐるような攻撃をするために左利きを右で起用したが、ブーイングを浴びて交代した」と寸評。シュート力のある本田だが、中央に切れ込み、利き足でゴールをうかがうような野心溢れるプレーが見られなかった。
関連リンク
(2014年2月16日フットボールチャンネル「「軟弱」「右では遅く、消えた」。精彩欠いた本田圭佑に伊各紙は厳しい評価、最低点並ぶ」より転載)