夏休みが始まって、早くも1週間が経ちました。巷では、ポケモンGOが大ブームで、私たちの住むご近所でも沢山のポケモントレーナーさんを見かけます。
そんな中、一際賑わっているのが世田谷公園です。ここは、レアキャラのミニリュウが大量発生しているとのことで、昼夜問わず人が大挙して押し寄せるようになりました。まるでお祭りのようです。大好きな公園が賑わっているのは喜ばしいことだけど、戸惑ってしまうようなことも多くあります。
子供たちのための遊具も、トレーナーのみなさんにベンチ代わりに使われていることが多く、大人がいなくなるのを子供が待っているというおかしな光景が目につきました。健気に順番を待っている子供たちの様子を見ては胸が痛みました。
子供たちが思いっきり好きなことができるはずのプレーパークエリアもこんな感じになっています。プレーパークのシンボル的存在であるログハウスの屋根の上に登って撮影してみました。いつもは子供たちで賑わっているこの場所にも、ポケモンGOをしている人たちが何人もいて、訪れた子供たちは登るのを我慢していました。
比較的人の少ないプレーパークエリアでしばらく遊んでいると、あることに気がつきました。それは、大量のゴミが捨てられていることです。一部のポケモントレーナーさんのモラルのない行動に、春夏さんと頭を悩ませていたところ、「ゴミを捨てないでください!」という声が聞こえてきました。
声のする方をみると、小さなワゴンと手押し一輪車にゴミを集めている、2人の男の子たちの姿がありました。私は思わず、「おぉぉ!君たち、素晴らしいことをしてるね!自分で進んでやっているの?」と声をかけました。すると男の子たちは、「はい、そうです。僕たち、いつもここで遊んでいるんです。そこがこんなことになっちゃったから、綺麗にしようとゴミを拾っているんです!」と元気よく答えてくれました。
私は感動して、「よし!はるちゃんとなっちゃんも、お兄ちゃんたちとゴミ拾いしよっか!?」と春夏生さんに声をかけてみると、「いぇーい!やるやるー!」というノリノリの返事が返ってきたので、5人でプレーパーク周辺のゴミ拾いをすることにしました。
ゴミの種類は、ペットボトル、お菓子の包み紙、箸、お弁当の容器などなど、一部は中身が残ったままのものもありました。一番多かったのは、タバコの吸い殻!!!拾っても、拾っても、無くなることはありませんでした。子供たちが小さな手でタバコの吸い殻を拾う姿を見ていたら、とても悲しい気持ちになりました。
男の子たちは、ゴミの分別まで行っていて感心しました。そこまで社会のことを考えているなんて、凄すぎる!17時頃から始めたゴミ拾いを終えたのは、19時30分頃でした。夜になっても人波は絶えず、日中よりもさらに多くの人たちが集まっていました。
こんなに沢山の人たちを夢中にさせてしまう、ポケモンGOというゲームは素晴らしいと思います。ゲームは悪くないし、やっている人も悪くない。でも、一部のモラルの低いポケモントレーナーさんのせいで、ポケモンGOをよく思わない人たちもいるようです。公園は、誰もが自由に利用できる憩いの場所なので、一人一人の心がけで全ての人が気持ちよく過せるようになることを祈ります。私たちは都合のつく限り、あの2人の男の子のお手伝いをしに行きたいなと考えています。
(2016年7月28日「子連れでウロウロ… fal::diary」より転載)